【3年A組男主】教師人生賭けます。 (ページ5)

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教師人生ページ5

隼人「…あーあっ、お前のせいでA怪我しちゃったじゃん…」

隼人さんがそう柊先生に吐き捨てる

後頭部を摩って立ち上がると耳元で“ ｶﾁｬｯ ”という小さな音が聞こえまたドアが壊れたかと
心配になる。もしかしたらの可能性で俺の頭が硬すぎる事件とかあるかもしれないからね

柊「今日は皆さんに

大切なお知らせがあります。」

………いやいや、聞いてないんですけど…

「今日から皆さんには、人質になってもらいます。」

………は？

元からおかしいと思ってたけどそういう妄想か？

甲斐「…馬鹿じゃねぇの。帰るぞ」

騒めく教室の中動き出したのは甲斐さん達で

鞄を持って後ろのドアから出ようとしているけれど、ドアがピタリとも動かない

柊「扉は開かないよ。特殊な鍵をかけたから…」

いつも通り喋る柊先生の目は＿

＿＿＿＿＿＿＿本気だ。

甲斐「…さっきから訳分かんねぇ事ばっか言いやがって…さっさとドア開けろ！！」

甲斐さんが柊先生に殴りかかろうとする

きゅっ、と反射的に目を瞑ると一瞬のうちに大きな物音がする

『っ、…隼人さん！？』

目を開けると机や椅子を犠牲にしながら倒れ込んでいる隼人さんの姿があって駆け込む

柊「………嗚呼、そうそう。言い忘れていました。A先生には生徒が人質になっている間 …

教師人生と自分の命を賭けてでも、生徒達を守ってもらいます。」

『は、…？』

口から零れ落ちる声

妖しく笑う柊先生の顔に背筋が凍った。

甲斐「…てめぇっ、！！！」

隼人さんが再度柊先生に飛びかかった。

負ける、と思ったのには然程時間は掛からなかった

きっと…俺たちが今見ている柊先生は「強い」。

それでこそ隼人さんのポケットに入っていた…「ナイフ」を簡単に取り出し

柊「こんな危ない物、学校に持って来ちゃダメだろ？…没収だ」と余裕をかましていて

石倉さん達が飛び掛かっても誰一人いつもの様に柊先生に危害を加える事が出来ず全員が
柊先生に倒されていった。

…「教師人生と自分の命を賭けて生徒の命を守れ」

卒業 10日前

生徒達の生死が....俺に懸かっている。何にも例えられない心の負担や重みが乗し掛かってくるのが体感で分かる

胸をきゅっと締め付けてくるプレッシャーが怖い

…俺も、とっくに人質なのかよ。