勧誘-1 ページ30
『えっ、2人とも、同じバトラに入ったの？まだ勧誘も始まってないのに？』
「そうなんですよ、進んでるやろ！」
きらり、とどこか誇らしげにメガネを光らせるチーノくんの横で、ショッピくんは興味なさげにぴこぴことゲーム機を操作している。昼休みの食堂の中は束の間の休息を楽しむ悪魔達ばかりで、この場では先生も彼のような生徒を注意することはない。
いや、そんなことより。さも当然のように並んで座る2人に、私は唖然としていた。数日前の処刑玉砲の一件で、2人は溝を深めたとばかり思っていたのに。それどころか、同じ師団に所属することになっただなんて、明らかにおかしいではないか。2人を見比べて、言いづらいなぁなんて考えながらも、私は重い口を開く。
『⋯⋯チーノくん、もしかして何か、脅されてる？』
「いやいやいや、俺のことなんやと思ってるんすか」
「半分くらいは間違ってへんやろ」
「うっさい、黙ってろ」
テンポの良い掛け合いが目の前で繰り広げられる。力関係のようなものは感じさせない、まさしく友人同士の会話といった感じだ。私は即座に、先の疑念を頭の中から取り払った。
『ご、ごめん⋯⋯でも違うなら、なんで？我々師団って聞いたことないし⋯⋯』
「それ、その話がしたかったんです！」
チーノくんは勢いよく立ち上がり、びしっと人差し指を立てた。大袈裟な反応に肩を揺らす私を他所に、おほん、と咳払いが一つ入る。
「我々師団はな、この我らが悪魔学校バビルスにおいて！ 弱きを助け強きを挫き！ 権力に争う熱ぅい悪魔達の集いし師団やねん！」
『は、はぁ⋯⋯』
チーノくんの演説は止まらない。寧ろ、その勢いを増していく。
「率いる団長は何を隠そう知る悪魔ぞ知る大物悪魔！ そんな団長に見染められ、僕らは夕陽の下で語り合い！ 固い友情を育んで！ 我々師団をでっかくしてやろうと誓い合ったわけです！」
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いらお(プロフ) - お皿さん» ありがとうございます、はてなマークに笑っちゃいました（笑）応援とても嬉しいです、頑張ります！ (2023年3月2日 7時) (
レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - りうっこさん» 返信遅れて申し訳ありません。ありがとうございます、ストライク取れて光栄です！ゆっくりにはなるかと思いますが、更新した際にはぜひチェックしてやってください…！ (2023年3月2日 7時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
お皿(プロフ) - 陰から応援してる者です...もう、本当に大好きです...ありがとうございます（泣）（？）これからも陰ながら応援させていただきます。頑張ってください!! (2023年3月1日 22時) (レス) @page27 id: 5bd738696b (このIDを非表示/違反報告)
りうっこ - ぶっ刺さりました。ドストライクです… 割と久しぶりの感覚かもです！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるので、頑張ってください！！ (2023年2月3日 9時) (レス) @page26 id: 182708b139 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます、すごい嬉しいです！拙い作品ではありますが、明日花さんの性癖に刺さったのでしたら光栄に思います。ゆったり更新してまいりますので、気が向いた時にでもまた本作品を読んでいただければ幸いです！ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いらお | 作成日時：2022年12月28日 16時
