閃光27 side Ren ページ27
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side Ren
再び家でくつろぐが、さっきのような距離ではいられない。
並んでテレビを見れたのも、片付けのためにキッチンに立てたのも、完全な友達だったからだ。
互いに好きかもしれないと知った今、どうにもこれ以上近づくと全てをダメにしてしまいそうになる。
でもまだ、告白なんかできない。
あいつの中から完全に"先生"が消えたと分かるまでは、付き合えない。
だから、今日これ以上一緒にいてはダメなんだ。
こいつが自転車をぶっ放してきたあの日のように一晩中 一緒にいたいと思うけれど、これ以上、好きな相手と家に二人きりは難しい。
「じゃ、そろそろ帰るわ」
『え？帰るの？』
「………………無自覚なん？ 学べや…」
『いや、ごめん…
今のはさすがにダメだったって分かる…
言ったあとでヤバイと思った』
「あ〜〜…もしお前と付き合ったりしたら大変そうやな」
『え、、』
「もしも、や。もしも！」
『ああ、うん、もしもね！』
こいつも同じように、あの夜のように一緒に朝まで話したいと思ってたらいいのにと考えて、最近よく現れる乙女チックな自分に嫌気がさす。
「なあ、宿題終わった？」
『半分くらいかな〜。
バイトの休憩中しかしてないから…』
「早めにやっといた方がええよ。
毎年みんな最終日に地獄見とるから」
『みんなで宿題してるんじゃないの？』
「感想文とか志望校調べたりとかは流石に個人戦やん」
『そゆことね。私もそういうの残しちゃう方だからな〜』
所詮一軒家だ。
玄関なんかすぐ着いてしまう。
他愛もない話ももうここまで。
「メシごちそーさん。バイト頑張って」
『うん。また来てくれてもいいよ』
「それはどっち？ バイト？ 家？」
『ん〜………
どっちも…かな？』
冗談で聞いたんに…
ほんまアホなんかな、こいつ…
気づいたら腕を引いて抱きしめていて
ちょうど俺の口元にきた頭にこっそりキスをして
すぐに離した
「ほら、気ぃつけんと襲われるて言うたやん」
そう言い残して家を出る。
最後の言葉、震えてなかっただろうか。
祭りから帰る人混みを避けて
あえて遠回りをして帰る。
車が少ない通りを全速力で漕いで、
途中2,3回叫んでみたりして、
顔の暑さを誤魔化した。
やばい、ほんま暑い…
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ぱぴこ(プロフ) - kikiさん» 登録ありがとうございます（ ; ; ）疾走感あふれるなんて、勿体ないお言葉です…！続編や他の話も、私の自己満足になってしまいそうですが、もしお気に召されましたら光栄です！嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - えり☆★さん» ありがとうございます！自分で設定したくせに、1の方は書いていて苦しかったです…笑、続編でもキュンキュンをお届けできるよう頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 検索でこちらのお話に導かれるようにたどり着き最後まで拝読しました。青春いいなぁと思いつつも、とっかかりが切なくて。最後まで可愛いヒロインとれんくんでした。素敵なお話と疾走感あふれるストーリーにファンになりました。お気に入り登録させていただきます。 (2019年7月26日 3時) (レス) id: 0a1831ac10 (このIDを非表示/違反報告)
えり☆★(プロフ) - 完結おつかれ様です！もうたくさんのキュンキュンありがとうございます！！紫耀くんも好きな私にとっては、、前半、主人公と同じくらい苦しかったです（笑）でも、でも、最後の最後、告白しあう所でデレデレニヤニヤしちゃって(^^)続編楽しみにしてます！ (2019年7月25日 7時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！更新もバラついていたのに嬉しいです（ ; ; ）実は回収し忘れていたネタが1つありまして、続編を作ることにしました！また宜しくお願いします！ (2019年7月22日 15時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年6月22日 0時
