そんな前夜 ページ5
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「もしもーし」
『もしもしーおまたせ』
「おー。ちゃんと髪乾かした？」
『うん。もう寝るだけ。永瀬は？』
「俺も。あー、ねみー」
『寝たらいいのに』
「はー？せっかくお前が寂しいかなーと思って電話してやっとんのに冷たいわー」
『私だって、永瀬が部活で疲れてるだろうから寝たほうがいいんじゃないかなーって心配してんのー』
「まあ、疲れとるけど…」
『まあ、電話出来るの、嬉しいけど…』
「はい、もう一回言ってー』
『言わない！！』
「素直やないな〜Aちゃんは〜」
『うるさい！永瀬だって素直じゃないくせに！』
「言ったな？ お前言ったな？
俺今から超絶 素直になったるから」
『なにそれ、何か懺悔でもするの？』
「違うわ。はい聞いて」
『はーい』
「会いたい」
『え』
「てか、そろそろ二人で遊びたいです。
そして明日は部活休みです。会いましょう。」
『………はい』
「ああああ、やっとや〜」
『この前 家まで送ってくれたじゃん』
「送っただけやん」
『違うんだ』
「違うやろ。あしたはちゃんと初デート」
『あ、うん』
「照れとる」
『照れてない！！』
「わかりやす」
『永瀬きらい』
「はいはい。11時に駅な」
『はーい。どこ行くの？』
「どこ行きたい？」
『………』
「おーい」
『永瀬と、いれるなら、どこでもいいよ』
「………」
『そっちが素直になってくれたから、私もお返し』
「………あほ」
『あほじゃないもん』
「もん とか、きも」
『うるさい』
「まあ、なんかフラフラしよ。晩飯は帰らな？」
『前もって言っとけば大丈夫』
「なら飯食って帰るか」
『うん。オムライス食べたい』
「りょーかい」
『……ありがと』
「どういたしまして」
『永瀬』
「ん？」
『好き。おやすみ』
そう言ってあいつの返事なんか聞かずに切ってやった。
だって、そんな、改めて初デートなんて言われると恥ずかしいし、会いたいなんて、何言ってんのって感じだし、こんな唐突にデートの予定が入るなんて思ってなかったから今からしないといけないことだらけだし、全く、完全にあいつのペースにのまれていて悔しい。
熱くニヤける頬をパチンと叩いて、明日の用意に取り掛かった夜。
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名無し - 一気読みしました！主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません！少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います！少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…！番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます！ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年7月25日 0時
