君に捧ぐ ページ25
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もう毎週のお約束となった、永瀬の家で過ごす土曜日の午後。
その日はどうも二人とも甘えたい日で、どこのバカップルだと言うレベルのボディタッチと甘い言葉を掛け合った。
家に入った瞬間キスをして、玄関から洗面所、洗面所から彼の部屋まで、キッチンへ水を取りに行く時でさえ手を繋ぎ、並んでゲームをしている時も脇をつつきあって妨害をして、それはもうずっと笑いあって過ごす。
「おれの勝ち〜！」
『もうちょっとだったのに！この〜！』
「あーー、それええって！脇やめろ！」
『はあああ、もうゲーム疲れた…
こんなに親指だけ動かすことって他にない気がする…』
「まだまだやなA〜。ほら、揉んでやるから手貸して」
『ん〜』
「どうすかお客さん」
『良い腕してるね〜』
「誰やお前」
『そっちこそ誰』
下らない言い合いをしながら笑うこの時間が、1週間のご褒美のようなものだ。
いつもの嫌味の言い合いも楽しいが、今日はひと時も離れたくないしイチャイチャしていたい。
床に座るための背もたれにしていたベッドに頭だけ埋めれば彼も隣に埋もれてきて、二人でのんびり頬を突きあったりして、なんだか眠たくなってきたなーと思っていたとき、彼の一言に目が覚めた。
「なぁA〜、俺らまだ2ヶ月ちょいやん」
『うん、そだね』
「早いのは分かってんねん。十分な」
『うん？』
「したい」
『……………………へ！？』
「だめ？」
『い、や、その、、』
「あと一応やけど、お前、初めてよな？」
『う、ん』
「やっぱ、まだやめとくか」
『………永瀬だから、いいよ』
「………まじで？」
『……うん』
「出来るだけ優しくする」
『お願い、します…』
「なんで顔隠すん」
『見ないで…』
「こっち見ろよ。キスできひんやろ」
『………ばか、あほ』
「なんとでも言え」
そう言って寝かされたベッドは太陽の匂いがしたけれど、彼が窓のカーテンを片手で閉めたと同時に、もう視覚も嗅覚も聴覚も全て彼に支配された。
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(やっぱり漆黒担としては)
(あのセリフを言わせておこうと思った次第です)
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名無し - 一気読みしました！主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません！少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います！少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…！番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます！ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年7月25日 0時
