ああ神よ_2 ページ2
「昨日は本当にすまない。」
「いいえ…あれは私が悪いんです…」
人生最悪の目覚めから約30分。
無言でシャワーへ行きベッドの下に散らばった服を身につけ今は一緒にコーヒーを啜っている。
まだ二日酔いで痛む頭を必死に回転させながら私は昨日のことを思い出した
______
確か昨日は零が潜入捜査で女の人に…まあご想像にお任せします。
まあ私も公安ということもあってハニートラップやら色仕掛けやらは“仕事”と理解していた筈だった。
でもやっぱり直に見ちゃうと辛くなって。
路地裏で零が私には言ったこともないような甘い言葉を並べながら美人の女の人にキスしているのを見てしまった。
そしたら飲みたくなったんだっけ。
私は酔いやすい。零が俺がいる時以外に飲むなよ、と約束を押し付けてくるくらいだから結構弱い。
でも今日はそれを従順に守る気にもなれなかった
一人でカウンターに座ってひたすら強い酒を飲み続けていたら懐かしい顔がいたのだ
赤井秀一が。
零は因縁のこともあって恐ろしく赤井のことを嫌っている。
だが私は組織に潜入している時から知り合いだしかなり仲も良かったため憎みたくとも憎むことが出来なかった。
赤井は私を見つけると少し驚いた様な顔をしたが隣に座って私の愚痴を聞いてくれた。
それから…
あぁ、思い出した
「れ、いってさぁ…わたしのことすきなのかなぁ…最近、ひとの温もりにふれてなくてさ、結構さびしいよぉ…」
「…満足させられるかは分からないが、来るか?」
ここでYESって答えちゃったんだった。
やっぱり悪いの私…
「ほんとごめんなさい!!好きでもない女抱かせちゃって…どう償えばいいか…」
「いや、本当に大丈夫だ。俺の方こそすまない。
それより…降谷くんは大丈夫なのか?」
ここで頭の悪い女なら激しく抱かれるー!!こわいよぉ!とでも言うのだろうか。
でもこれは立派な浮気行為。
酒のノリだとしてもカラダを重ねた事実は消せない。
「謝ります…本当のことを言って。
許してくれなくてもしょうがないです。私は彼の信用を裏切ったんですから…」
本当にすまない、とまた頭を下げた彼にすいませんと私も頭を下げた。
見送られ、向かう先は自宅。
確か今日は本当に珍しく零も休暇だったはず。
「…なんていおう」
ポツリ零した呟きが暗い曇天に吸い込まれたような気がした
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紅葉(プロフ) - てか待ってお気に入り登録したいのにまさかのお気に入り人数が「2019」なんですけど崩したくねぇえ!!……だがごめんなさい、崩します。来年(2020)にします! (2019年1月27日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 小3の2人かっけぇ…!ごめん赤井、全然比にならないわ…(小3に負けた赤井)! (2019年1月27日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
美八ノモナカ - 小3でもかっけぇかよあの2人。 (2018年8月31日 5時) (レス) id: 271d5d9412 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 最後のやつ、ヒロかっけぇ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - えぇ(困惑 (2018年7月15日 21時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋音 | 作成日時:2018年6月19日 0時