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*woozi side*
「如月Aです」
おい、待て。
こんな事があっていいのかよ。
ずっと会いたいと思っていた人が突然目の前に現れた。もう会っているはずなのに初対面で"初めまして"の振る舞い。
俺が自己紹介をすれば名前は分からずとも顔は覚えているだろうとどこかで信じたかったが、彼女からは反応が何もなかった。
覚えていないのか？
―――もう1年前のことだから？
わざとなのか？
――――俺が芸能人だから距離を置いているとか？
聞こうと思っても俺の勘違いだったら恥ずかしいしメンバーに笑われるに決まってる。しかもあの日の出来事を知っているのは俺と彼女だけ。
でも俺はあの時教えてもらったんだ。
アンタの名前を。
―――――――――――――――
―――――――――
練習が終わり作業室に行こうと事務所内を歩いていれば突然ドアが開かれ、鼻を打った。
「痛ッ…」
打った箇所を確認すれば血は出てない。
「ウジさん大丈夫ですか？！」
「え、あ、まぁ」
よりにもよって開けたのは彼女で。あれからずっとモヤモヤしていて上手いこと言葉が出てこない。
アタフタしている彼女を目の前にしてどう落ち着かせばいいかわからないでいると、
「怪我してないですか？念のため見せてもらっても…」
そう言われ俺の方に手を伸ばしてきた。
そういう相手を気にせず行動するところ、1年前と変わってないんだな。
「なぁ、」
なのになんで俺のことは知らないフリしてんの？
ていうか目的は？
「ここで何をしに来た」
彼女の腕を掴み見てみると、
俺を怯えているようで目を合わせてくれなかった。
*
続く (更新停止中)
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作者名：minmin | 作成日時：2020年2月1日 18時
