にじゅうよん�� ページ26
課題も無事終了し、後は結果発表だけとなった。
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まぁ、人数割れで全員合格らしいんだけどね。
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「この子__Aちゃんの意見も聞いた上で結果発表するね。
全員合格」
「はぁ！？」
静寂に包まれた会場一杯に皇天馬の大声が響く。
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「全員ってボクも...？」
「ま、人材不足らしいしね」
「みんな、合格おめー！連絡先交換しよ！」
3人はなんだかんだ上手くいきそうな雰囲気を醸し出していて、あんまり心配はいらなそうだな。
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みんな__その中でも特に椋さんが嬉しそうに頬を緩めているのを見て、私も微笑ましい気持ちになる。
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「ふざけんな。こんなレベルの低い奴らと一緒にやれっていうのか？」
まぁ、...ただ1人を除いて。
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まだ自分勝手に怒り出す皇天馬に、幸さんが負けじと言い返す。そうしてまた痴話喧嘩のようなものが始まった。
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そうしているうちに、皇天馬の怒りの矛先はいづみさんと審査をしていた私に向いたようで
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「おい！審査してたお前も何なんだよ、経験者なのか？」
「っえ、私ですか...！？」
「ちょっと！Aちゃんは関係ないでしょ！」
いきなり声を荒げられ、ビクリと肩を揺らしてしまう。
あまりの剣幕に声を出せずにいると、いづみさんが私の前に立って庇ってくれた。
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「オレはそいつに言ってるんだよ！どうなんだ」
「わ、私は、全然経験者じゃないです...素人です、けど...」
びくびくと顔色を伺うように、小さくそう言うとまた皇天馬の眉毛がつり上がった。
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「はぁ？素人のクセに何で審査なんかしてるんだよ、やっぱり素人は何にも分かってねーな」
「...っ、」
...図星すぎて、何も言い返せない。
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でも、ただただ悔しくて背中の後ろで拳を握り締める事しかできない。
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その後いづみさんが何か言っていてくれた気がしたけど、全然頭になんか入ってこなかった。
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ただ、この人は苦手だ...
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絶対一緒になんかやっていけない...！
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入寮してから1日、早くも目の前に現れた壁にがっくりと肩を下ろした。
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
