じゅうろく�� ページ18
なんかそんなに露骨に嫌な顔されると、思ったより傷つくなぁ...。
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心の中で苦笑しながら、私もみなさんの方に向きなおる。
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「花宮Aと申します。欧華高校3年生です。色々あってここでお世話になります、あまりお役に立てないかもしれないですが雑用とかは進んでやらせて頂きますのでよろしくお願いします」
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そう言って精一杯の笑顔で笑うと、みなさんも笑顔で返してくれた。
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____お姉ちゃん、私ここで頑張っていくよ。
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だから、見ててね。私絶対変わってみせるから____。
＊＊＊
食卓には沢山のご馳走、私はそんな食卓のお誕生日席に座っている。
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「では、Aちゃんの入寮を歓迎して____」
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「カンパーイっ！！」
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いづみさんの掛け声を合図に、みなさんがそれぞれにグラスを合わせ合う。
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私もみなさんと合わせ終わった後、最後に隣のいづみさんと合わせようとする___カツン、と綺麗な音が部屋に響いてなんだか頭がぼうっと熱くなる。
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本当に、ここに入寮したんだな。
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こんな素敵な場所でやっていけるんだ。
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なんだか、まだ夢みたいで信じきれない。
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すると、隣から佐久間さんに声をかけられた。
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「あの、花宮さんって高3だよね？」
「...？はい、そうですけど...」
「ここの人の中で同い年って初めてなんだ！だからちょっと嬉しくて...！」
はにかんだ笑顔でえへへ、と頭を掻きながらそういう佐久間さん。
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なんだか、私も嬉しくなってきて
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「私も嬉しいです！同い年同士よろしくお願いします佐久間さん」
と、笑うと佐久間さんは少し不満げな困ったような表情を浮かべた。
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「同い年なんだし、敬語やめようよ！佐久間さんって言うのもなんだかよそよそしいし」
「え...？そうですね...。じゃあタメで！あと、じゃあ咲也くん...でいいかな？」
「うん！それで！オレもAさんって呼んでいい？」
「全然いいよ！」
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なんだか、友達が出来たみたいで心がじんわりと温かくなる。
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すると、いづみさんが声を上げた。
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「じゃあ、早速だけど明日は夏組のオーディションを開催するからね！」
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
