Myosotis scorpioides【A3!】 (ページ17)

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じゅうご㌻ページ17

「じゃあ、みんな順番に自己紹介してあげて！」

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いづみさんの言葉でみなさんが、「はーい」と声を揃えて言う。

はじめに口を開いたのは、手を差し出してくれた赤髪さんだった。

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「えっと、佐久間咲也です！春組のリーダーをやらしてもらってます！花咲学園高校3年生です！よろしくお願いしますっ」

そう言って、本当に花が咲いたように笑う佐久間さん。

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凄く元気で明るそうで、少し憧れるなぁなんて思ったりした。

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「じゃあ、次は俺っすね！皆木綴っす！この劇団で脚本を書かせてもらってて...あ！もちろん演劇もするけど」

次に自己紹介をしてくれたのは、犬っぽい優しそうな雰囲気の人。

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なんだか、この人も親しみやすそうだな...！よかった...！

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「じゃあ次俺ね、茅ヶ崎至。これからよろしく。何かあったら何でも頼ってね」

次は大人っぽい雰囲気を醸し出す、いかにもエリート！みたいなイケメンさん。

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なんだか近寄り難いけど物腰も柔らかそうだし、綺麗な微笑みからして悪い人では無いのかな...。

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「ワタシ、シトロンていうネ！また冒険の話とか沢山してあげるヨ！」

次は異国の方。はじめはちょっとびっくりしたけど、明るそうだし良い人そうだ！てか、冒険...？

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「シトロンさんの冒険の話はとっても面白いんですよ！」

すると私の脳内を見透かしたように、佐久間さんが私に笑いかけてくれる。

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「へぇ...！楽しみですね！」

なんだか、凄く面白そう...！また聞きに行こうかなぁ、厚かましいかな...？

みんなが気さくなこともあり、私の緊張も大分解けてきていた。

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あれ...？でもあと1人は____？

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「こら！真澄くんも自己紹介！」

「俺、監督以外の女に興味ない。」

「そういう問題じゃない！挨拶は基本でしょ！」

声をした方をみると、いづみさんが黒髪イケメンを叱っている。

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なんか、本当にいづみさんしか見えてない人なんだなぁ...。

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なんて心の中で苦笑していると、

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いづみさんに怒られたからなのか、不満げに口をへの字に曲げてこちらにやってくる黒髪さん。

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「...碓氷真澄。」

「は、はい...。よろしくお願いします...」

低い声で簡潔に自己紹介する碓氷さん。

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そのまま私が返事をするのと同時に、またいづみさんの元に光の速さで戻った。