FILE.6 イルカのストラップ ページ6
ポケットを漁ると、イルカのストラップがついた鍵を発見。
このストラップ...
慣れない手つきでカチャリと音を立ててドアを開け、中へ入る。
The家というような匂いと、整頓された靴箱。
そこには私の足にピッタリのサイズの黒のハイヒールとパンプス、見たことの無いブランドのスニーカーが置いてあった。
高そうなものばっかりだな...
とりあえず今履いていた靴を脱いでそこに並べ、
スリッパを履いてリビングに入る。
キッチン、ダイニング、個室もちゃんとあり、
一人暮らしにはもったいない広さだ。
クローゼットにも同じく高そうな服が何着か掛けてあり、とりあえず生活には困らなさそう。
あとは....
『まあ、ですよね。』
冷蔵庫は空だった。
明日にでも買いに行こう...
ていうか今何時だ?
駅から出た時は既に夜景が見えてたから夜なんだろうけど、確認しようにもこの部屋には時計が無い。
服や靴は揃えられているのに時計が無いって...
あ、時間を見るだけならスマホでいっか。
あれ?
ポケットに入れたはずのスマホが無い。
おかしいな...確かにポケットに入れたのに。
一応鞄の中も確認するが、やはり無かった。
どっかで落としちゃったかなー
言うてそんなに歩いてないし、来た道戻れば見つかるか。
私は少し面倒くさがりながらも、再び靴を履いて外に出た。
スマホは案外すぐに見つかった。
なんだ、ドアのすぐ前に落ちてたのか。
多分鍵を取り出す時に一緒に落ちちゃったんだな。
と思いながらスマホを拾い、ドアを閉める。
しかし何故か腑に落ちない。
鍵が入ってたのはスマホとは逆側のポケットだった気がするんだけど。
まあいいか...
スマホの電源をつけると、すぐに時刻が表示された。
22時...結構遅いな...
ちょっと待てよ
よくよく考えてみればこの状況やばいのでは!?
ついさっき会ったばかりの男の人と
22時なんて遅い時間に自宅で二人きり...
沖矢さんだから大丈夫とはいえ、
さすがにやばいよな...
やっぱり断るべき...?
そう考えを巡らせていると、
急かすように静かな室内に聞きなれないインターホンの音が響いた。
ああああ
もうどうでもいいや、
どうせちょっと話してすぐ帰るでしょ。
沖矢さんだって、ほぼ赤の他人の女の人の家に
ズカズカ入ってきて居候するような人じゃないし。
そんな軽い気持ちでドアを開けると、そこには案の定沖矢さんが立っていた。
やけにたくさんのお酒を持って。
FILE.7 油断出来ないマイホーム→←FILE.5 不穏な中央通り
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Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います!頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい!!!楽しみにお待ちしてます! (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+G | 作成日時:2019年4月27日 22時