FILE.5 不穏な中央通り ページ5
そう言えば工藤邸もその辺りだったっけ
『そうなんですか。もしかしたら同じ通りかもしれないですね。』
「それは都合が良い。丁度忘れ物がありまして...近くでしたら取りに帰ってもいいですか？」
『どうぞ。近くなくても大丈夫ですよ。』
「ありがとうございます。」
私と沖矢さんは中央通りを真っ直ぐ歩いた。
『沖矢さんはお一人で暮らしているんですか？』
あたかも知らないように聞いてみる。
「そうですね...」
沖矢さんは顎に手を当て、少し考える素振りを見せた。
顔が良い...
「一人暮らし...ですが、近くにとても元気な友人達がいるので寂しくはありません。」
少年探偵団とか阿笠博士が頻繁に来るんだろうな...
えー可愛い
『羨ましいです。近所に子供達がいると賑やかで楽しいですよね。』
沖矢さんの片目が少しだけ開いた。
「おや、どうして僕の友人が"子供達"だとわかったんですか？」
ｱｯ
早くもボロ出しちゃったよ絶対目付けられてる...
どうする。なんて誤魔化せばいい？
『元気な友人達だと仰っていたので子供なのかなぁと思って...』
「そうでしたか。てっきり僕の人間関係をご存知なのかと思いましたよ。」
はいそうです。
『さっき会ったばかりの人の人間関係なんて知ってるわけないじゃないですか。』
「そうですね。さっき会ったばかり...ですね。」
なんか....凄く疑われてる気がする。
「最も、僕がちいさなお友達がいるような優しいお兄さんに見えたのなら嬉しいことです。」
いや
私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。
現場からは以上です。
『ええ、とても優しそうに見えます。』
なんてお世辞を言ってみる。
「お世辞がお上手で。」
『そんなことないですよ。』
何もかも見透かされているかのような肩身の狭い会話をしているうちに、目的地に着いた。
私の自宅らしいその建物は、綺麗な作りのアパートマンションで、工藤邸を少し過ぎたところにあった。
『ここです。』
「随分と綺麗ですね。新築ですか？」
『まあ...そうですね。』
沖矢さんは、ほう...と美術品でも観るかのような目で建物を見つめている。
『それじゃあ、私は部屋の片付けをしているので、沖矢さんは忘れ物を取りに行っててください。』
「わかりました。」
『あ、インターホン押してくださいね』
「もちろん。」
沖矢さんを見送り、改めて自宅を一瞥する。
入ってみるか...
FILE.6 イルカのストラップ→←FILE.4 鏡の前の別人
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Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (
レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います！頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい！！！楽しみにお待ちしてます！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+G | 作成日時：2019年4月27日 22時
