FILE.11 憧れの朝食 ページ11
「カウンター席でよろしいですか?」
『はい、大丈夫です。』
まだ人が少ない店内を案内され、
カウンター席という名の特等席に座った。
「ご注文お決まりになりましたらお呼びください。」
『はーい』
語尾に音符マークがつきそうなほど浮かれた気分でメニューを漁る。
漁らなくても頼むものは決まってるけどね。
『注文お願いします。』
「はい、少々お待ちください。」
安室さんはテーブル席の女子高生2人組にアイスコーヒーを運んだあと、お盆を持ってこっちに来た。
「お待たせしました。」
『えっと、ミルクティーとハムサンド1つで。』
かしこまりました、と言って天使のような笑顔を見せたあと、すぐさまキッチンに入っていった。
あれが公安警察官やってんだもんな...と改めて降谷零の凄さを実感する。
宝石でも見るかのようにじーっと安室さんを見つめていると、再びカランカランとベルの音が鳴り響いた。
それを追うように元気な声が響く。
__テレビで聞いたことのあるあの声。
「こんにちはー!!」
青のブレザーと膝丈のズボン、黒縁メガネに赤い蝶ネクタイ。
コ、コナンくんだ!!
可愛い!!!!
蘭ちゃんの半分もないくらいちっちゃい癖に中身工藤新一なあたりほんとあざとい!!!!
「おや、コナンくん、それに毛利さんと蘭さん。いらっしゃいませ。」
「お久しぶりです!」
蘭ちゃんも可愛い...てか足長!!
「あちらのテーブルへどうぞ。」
「はーい!!」
ああだめだ、可愛すぎる.....
もう死んでもいいかもしれない...
いや死んだはずだったんだけどね
頭の中では興奮しつつも、
近所の可愛い小学生を見るような優しい目(多分)で眺めていた。
可愛いなぁ...
テーブルに座ると、小さな手でメニューを広げ、
何にしようかなーなどと言いながら足をばたつかせている。
くそ...工藤新一め...可愛いが過ぎる...
私がニヤニヤしていると、コナンくんと目が合った。
途端に優しいお姉さんを装って笑いかけるが、
コナンくんはこちらをじっと見つめてきている。
この服のせいだろうなぁ...
怪しまないでください...
と、そうこうしているうちにミルクティーとハムサンドが差し出された。
『うわ...美味しそう...』
「ありがとうございます。是非出来たてのうちに召し上がってください。」
『はい!』
言われなくても秒で口に突っ込みますけどね!!
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Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います!頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい!!!楽しみにお待ちしてます! (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+G | 作成日時:2019年4月27日 22時