play play play.

ep:2 ページ3

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「あ、名前」





「名前?」



どこでランチしようか、なんて歩いている途中。重岡くんが思い出したように言う






「そー。名前。まだ聞いてへんかった!俺は言ったけど!」





確かに。…いや、君名前も知らない人とランチしようとしてたの?怖いね





「加藤A。呼び方は重岡君の好きにしていいけど、かとちゃんとかAって呼ばれるかな」






「ほーん…じゃ、A!


俺もしげちゃんでええんやで?」









“俺ものんちゃんでええんやで!”






関西弁のアイツと重岡君の姿を嫌でも重ね合わせてしまう。







「わかった。しげね」






「ちゃんは!?」






しげはアイツじゃない。あんな最低なのと並べるなんて失礼にも程がある。







「いらないでしょ?」









大学の話をしているといい雰囲気のお店が並ぶ通りに出てここにしようか、と適当な店に入った。









案内された席に着く。





何頼む?しげにそう聞こうとしたら同時にあがった「あっ!!」の声。騒がしいなほんと。









「どうしたの?」




「あそこ!あそこにおるやつ見える?」








指差した先にいる人を見て思わずこっちまで叫びそうになった。だって、アイツがいる。









「あそこの高身長なやつおるやろ?小瀧言うんやけど俺の友達やねん」








こんな簡単に見つかって探す手間が省けてよかった。








「そーなんだ


てか、とりあえず頼も。お腹すいた」









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