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ハルさんが鍵を開け、第2講義室に私達4人は入る。零と蓮華さんは来たことがないらしく、第1講義室と大きく違う様子に驚いている。私はそもそも第1講義室にあまり入ったことがないので、講義室はこんな場所なんだと思い込んでいた。言葉が話せないという英二さんは軽く会釈をすると、用意された椅子に座るよう促す。

「私と英二は親子のような関係って言ったけど、ウソ。まぁ、見方によっては親子みたいな関係なんだけどね」

ハルさんは英二の席の横に座り、どこから取ったのかわからないUSBメモリーをパソコンに差し込む。
「小久保さんのパソコン、いじっていいのか?ハル」
「いじらないよ」
ハルさんは差し込んだだけで、パソコンを操作はしなかった。画面には、ハルさんの画像と、データや数値が写っている。
「英二が喋れないから私が喋るよ。全部」
"全部"というのは、鍵を持っていた理由も知れるということなのだろうか。
「私は1日に1回くらい、ここに来ている。それは、英二と会うことが目的ではなくてまた別の理由があって。」
なかなか本題に入らない。ここで時間稼ぎをする理由はないはずだ。ここで言わなくても、あとで追及する。言わざるを得ない状況にあるのに、なぜ躊躇(ためら)うのか。そもそも全て話すと言い出したのはハルさんだ。有言不実行では残念だが信頼を落としてしまう。
「閑話休題、早く話してくれないか?」
「ごめん。だけどこれを聞くのに1つ約束がある。それは、聞いた後に今までと同じように扱ってほしいということ」
「約束は守るよ。何があったって、ハルはハルだもの」
蓮華さんの言葉に私達も頷く。

「じゃあ話す。私は、英二に造られ、英二_俺が操っている、アンドロイドだってこと。」

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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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