●導き32 ページ34
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ウタワールドに囚われたすべての人々を解放し、曲を歌い終えた身体はもう、力尽きる寸前だった。
ウタは朦朧とする意識を引きずり、傍らにいるシャンクスに支えられながら「ルフィは、、、？」と聞いた。
「戻ってきた」
シャンクスが短く答え、ベックがAを支えながら「観客も全員無事だ」と声をかける。
「、、、よかった。」
ほっとしたように表情を緩めるウタの周りには、いつの間にか赤髪海賊団の全員が寄り添うように集まっていた。
「、、、ごめんね。シャンクスと、赤髪海賊団のみんなを
信じきれなくて。なのに、ありがとう。
助けに来てくれて」
シャンクスが無言で唇を嚙む。
ウタの最後をヒシヒシと感じ、命の秒針が皆わかっていた。
「、、、ねぇ、A。
もしシャンクスに泣かされたらいいなよ？
私が成敗してあげる。」
『ウタちゃん。』
「なんで、だろうね。
Aに会ったの、初めてじゃないように感じれちゃう
んだ。」
不思議だね。
そう笑うウタに内に宿る“海”のさざ波が聞こえる。
きっと私の中に海を感じたのだろう。
嬉しくて涙が溢れる。
その時、黄猿と藤虎と共に海兵が周りを取り囲む。
「さぁて、そろそろウタを、、、世界を滅ぼそうとした
極悪人を渡してもらおうかねぇ。」
それと、とAへも視線が向く。
「その子、【海姫】だよねぇ？
勿論その子も渡してもらうよぉ。」
ベックマンが黙って銃口を向ける。
他のメンバーも揃って二人を守るように壁となり並び立つ。
「ほぉ、、、お前さん方。」
「逆らうってことでいいのかねェ？」
両者が緊迫して戦闘体勢を取る背中に向かってウタは
「みんな、、、」とつぶやいた。
こんなに自分を愛してくれていた人たちを、信じることができなかった自分の今までの選択が悔やまれて仕方ない。
シャンクスはウタを抱きかかえた手に力を込め、怒りからくる低音に覇気を乗せて飛ばした。
「こいつらは俺の娘と大事な女だ。
俺たちの大切な家族だ。
それを奪うつもりなら、死ぬ気で来いっ！！！」
恐ろしい量の覇気が放たれ、海が震え、空気が裂かれるようなそれに海兵たちがバタバタと倒れていく。
中将までもがやられ、黄猿は冷や汗を垂らした。
「中将の一部までもっていくとはねぇ、、、。
これが“四皇”シャンクスの覇気か、、、。」
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すまま(プロフ) - かほさん» コメントありがとうございます！こちらは頭を使うシーンが増えてきて体調に響くので、能天気な別作作りました。もしよければ見ていってあげてください(^o^)頑張ります！ (2022年11月8日 1時) (
レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - こんにちは！いつも小説楽しく読ませていただいてます。体調お大事にしてください！ (2022年11月8日 0時) (レス) @page44 id: c59ea93e25 (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - michiruchiru091さん» コメントありがとうございます！静かで儚いなんて、最高の褒め言葉です( ；∀；)ありがとうございます！REDの回を書いた後に再度映画館に行き、シャンクスへの愛を更に盛り込もうとしていたのですが、無念です( ；∀；)これからも頑張ります！ (2022年11月7日 21時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
michiruchiru091(プロフ) - すすまさん初コメ失礼します。実は投稿の1作品目から愛読しておりまして影からこっそり応援させていただいてました…！ほんっっとにこのすすまさんの夢小説は静かで儚い感じがして愛してやまないです。更新はいつまでも待っているのでお体を大切にしてください。 (2022年11月7日 12時) (レス) id: dad14dc75d (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - けーきにとびこみたいさん» コメントありがとうございます！面白いだなんて( ；∀；)ありがとうございます！これからも頑張りますね(^o^)v (2022年10月13日 22時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すまま | 作成日時：2022年9月30日 9時
