幼なじみが可愛すぎる件について！２＿skab

おまけ ページ32

次の日、LINEで皆暇だなってなって、ラウールの家に四人で集合。


「つーわけで、俺と阿部ちゃんもめでたく昨日お付き合いすることになったから、よろしく！」
「おー！」


嬉しそうにパチパチ拍手するラウール。


「良かったっすね。」


めめとの男の約束、果たしたぜ！
なんて爽やかな気持ちになってたら


「ねぇ、じゃあもう二人はキスしたの？」


おいおいおいおい！


「はぁ！？」


最年少の無邪気すぎる質問に俺も阿部ちゃんもそれしか反応出来ない。
そして三秒考えこんだ後、阿部ちゃんの目が据わる。


「…、目黒。」
「何、阿部くん。」
「まだ中一のラウールに変なことしてないよね。」


とばっちりだ！って顔するめめ。
ごめん助けられない。


「あー、まぁ。」
「まぁって何。」


すっかり保護者モードな阿部ちゃんに、ラウールもやっちゃったって顔してる。


「いやっ、じゃあさ？
じゃあ、仮に僕たちのキスが無しだとして！
阿部ちゃん的には、佐久間くんと阿部ちゃんの歳はキスしていいの？」


え、俺らに火の粉！？
俺今絶対さっきのめめと同じ顔してるわ。

阿部ちゃんは…、固まってる。


「や、それはその…。」


おお、阿部ちゃんが急に勢いなくなってる。


「二人は高校生だから、キスおっけー？」
「…、だ、だめ！
無し！」


「えええ！？
俺阿部ちゃんとキスしたいんだけど！」


「っ、佐久間は黙ってて！」
「いやおいラウール！」


なんてことしてくれてんだ！


「え？
巻き込んでみた！」
「佐久間くんファイト。」


小悪魔な幼なじみ。
クールな幼なじみ。
それから照れ屋で真面目で誰よりも可愛い恋人兼幼なじみと、まだまだ騒がしい日が続きそうな佐久間でした。
おしまい！

絶対阿部ちゃんとキスはします！

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