君が求めるロマンスを夢見て【∞】 (ページ16)

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沼…

そのワードが頭から離れず、二人のことを忘れてぼーっとしていると

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横「あれ、Aちゃん？」

「…ぁっ、ごめん、なんだっけ(笑)」

村「急にどないしてん(笑)」

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横山くんの声で我に返され、二人との会話に戻る

しばらく話していると、途中で村上くんはトイレのために一時退室し

横山くんと二人きりになり、少し気まずい時間が流れる

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「 ……… 」

横「 ……… 」

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「「あの！」」

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短い沈黙のあと、喋り始めるタイミングが被ってしまい

お互い気まずそうに顔を合わせる

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横「ぁ、ご、ごめん、先言うて」

「い、ぃや、そっちから先に…」

横「そ、そか、じゃあ先に…」

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横「LINE、交換せえへん？」

「え、？」

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またもや思わぬ展開に、驚いた反応をしてしまう私

普通のことを言われただけなのに、聞き返してしまって

それを見た横山くんは、焦ったようにしゃべり始める

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横「あっ、ぃや、嫌だったら全然ええねんけど」

横「よかったらもっとAちゃんのこと知りたいなと思ったから」

横「そ、その、深い意味は特になくてぁの、、」

「嫌じゃないよ」

横「…えっ、ほんまに？」

「うん、交換しよう」

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私の反応を見て急に早口で喋る横山くんが面白くて

なんだか、もっと仲良くなりたいと思ったし

私も、横山くんのことをもっとよく知りたいと思った

相手が自分のことをどう思ってるなんて噂のことは忘れて

純粋に、横山くんが魅力的だと思った

ねえ章ちゃん

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沼ってこーゆーこと？

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