意外な展開 ページ30
この学校に来て、1度も使ったことの無い屋上。
普段は先輩が占領してて使えないけど朝ならいないし…
誰も来ないから。
こんな、1人で泣きながら屋上に来る姿なんて見られたくない。
ただでさえ情けない私が、もっと情けなく思えてしまうから。
｢うぅ…ぐすっ…｣
どうにも堪えきれない悲しみやら怒りやら脱力感やらが全部外に流れ出している感じがする。
よかった、教室で泣かなくて。
このまま誰も来ないで、ずっと時間が過ぎていけばいいのに。
…？
足音…？
誰が屋上に居ることに気が付いた…？
お願いだから、こっちに来ないで…今誰かが来たら泣きれない…
…足音が…どんどん近くに…！
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝｯ
｢わ、っ！？｣
グズマ｢…何、泣いてんだ｣
屋上に向かってきた足音の正体はまさかのグズマ先生だった。
かなり息を切らしてこっちに近付いてくる。
｢あ、すみませ…｣
グズマ｢急に泣きながら走るクラスメイトが居たら焦るだろうが…｣
どうしよう。
もしかしたら怒らせたかもしれない。
｢っ…ごめんなさい…｣
グズマ｢……謝るな｣
｢…え？｣
グズマ｢…何かあったのかよ｣
怒って…ない…？
むしろ、私の事を心配してくれてる…のかな。
…ここは思い切って相談してみよう…
｢文化祭の役割担当で…私が全部苦労を押し付けられた感じで…。それで少し落ち着こうと誰もいない屋上に来たんです｣
グズマ先生は黙ったまま私の話を聞いていた。
｢…教室で泣いたら変な目で見られそうで怖くて。心配かけてすみません｣
グズマ｢……お前の心情に気付かなくて悪かったな…｣
｢っ…いえ、そん…な…｣
人前で泣くのは嫌い…だけど、グズマ先生の前でなら…
少しぐらい泣いても、いいのかもしれない。
グズマ｢…他の奴にも伝えておく。 これからこういう事があったらすぐに言えよ…？｣
不器用に、私の背中を撫でてくれたグズマ先生。
背中…撫でて…
撫でられたっ！？
衝撃の行動…！！
グズマ｢…ホームルーム始まるから、戻るぞ｣
｢…はい！ありがとうございます！｣
…凄く、いい先生だな。
これからもっと頑張れそう。
文化祭、先生の為にも成功させよう。
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チェシャ猫(プロフ) - 初めまして！偶然この作品が目に止まり読ませて頂いたのですが、凄い面白かったです！私は歴代ボスの中でアカギ様が好きなのでアカギ様の絡みがもっと見れたらいいななんて思ったりしちゃいました💦 (2022年1月23日 19時) (
レス) @page10 id: c0525acea7 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮。(プロフ) - abcさん» abcさんありがとうございます！帰ってきました！ (2021年5月2日 19時) (レス) id: 7124653223 (このIDを非表示/違反報告)
abc(プロフ) - わあああおかえりなさああああい！！！ (2021年5月2日 18時) (レス) id: 7cb8798e17 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮。(プロフ) - 霧雨柊月さん、コメントありがとうございます！嬉しい限りです...！ (2021年4月30日 18時) (レス) id: 7124653223 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨柊月(プロフ) - おかえりなさい！！主様のペースで大丈夫ですので、これからも頑張ってください！応援してます(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2021年4月30日 1時) (レス) id: 429b5b0a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯖の味噌煮。 | 作成日時：2019年9月22日 14時
