検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:19,873 hit

. ページ25

Aの自己紹介に、"研究者さんなんですか!?"とハルカが目を見開く。
驚くのも無理はない。
リーグに挑戦できる実力を持つ者の本職がまさか研究者だとは誰も思わない。
ジムバッジを全て集めるのだって、並のトレーナーには難しいことなのに……。




『うん、ポケモンと人間の関係性をテーマに研究してるんだ』

「関係性…?」

『例えばメガシンカ。
あれにはトレーナーとポケモン、双方に特別な石が必要とされているけど…それと同時に、トレーナーとポケモンの絆もメガシンカには大きな役割を果たしていて……』




そこまで話してハッとする。
まだ幼い少女に対し、一方的に研究について語る事もよくないが、自分は座って相手は立たせておくなどもっとタチが悪い。

Aはポケモンのことになると周りが見えなくなることがあるが、今回ばかりはハッとして話を中断した。




『えっと、よければ座って。
何か飲み物買ってくるけど…何がいい?』

「え、そんな!申し訳ないです!」

『あっはは、遠慮しないで。
ここはお姉さんに奢られておきなさい』

「Aお姉さん、私ミルクティーおかわり!」




ルチアちゃんもかい、と心の中でツッコむが表情には出さず…仕方ないなぁと言いながらAが席を立つ。
そして飲み物を買うため店内へと向かって行った。
ハルカは空いていた椅子の一つに腰を下ろし、ルチアは元の席に座りながら少しばかり笑みをこぼす。




「Aお姉さんはね、私の叔父さま…ミクリの昔からのお友達なの」

「そうなんだ」

「いろんな地方に出かけたりすることも多いから、私も会うのは久しぶりなんだ」




ルチアがAと初めて会ったのはまだもう少し幼い頃のことだった。
当然ミクリの紹介で会ったのだが…今ではそのミクリがいなくても二人で会う仲にまでなった。
ルチアにとってAは…その呼び方通り、姉的な存在で気兼ねなく話せる人だった。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:ポケモン , ORAS , pkmn
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2023年3月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。