自分が決めた道�� ページ31
横山｢綾野剛！？｣
チョコプラ・コマン｢なんでここに！？｣
『ど、どうしたんですか？』
まさにさっき皆で見ていたドラマの主人公を演じた人気俳優・綾野剛さん。
芸人の劇場におることが不自然過ぎる人物の登場に私も皆も度肝を抜かれた。
綾野｢すぐそこでバンドのリハやってたんだけどAが今日ルミネで出番だって聞いてさ、近いし休憩利用して会いに来たよ。
スタッフさん、連絡なしに押し掛けてすみませんでした｣
スタッフ｢い、いえいえっ！｣
綾野さんの爽やかオーラを放った謝罪に悩殺されて、スタッフさんは目にハートを浮かべて骨抜きに…。
『び、びっくりしました！皆で『コウノドリ』見てたらまさかの綾野さんご本人登場やもん！』
綾野｢ははは、ごめんね。びっくりさせたくてさ。
てか"剛"でいいのに｣
『！』
笑いながら綾野さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
石井・渚｢すげぇ！｣
安田｢は、初めまして！｣
長田｢お久しぶりです！｣
松尾｢『ウチのガヤ』以来ですね！｣
誠子｢うわー！嬉しい！｣
びっくりし過ぎて硬直していた皆も綾野さんの爽やかオーラで我に返ったのか、興奮気味に綾野さんに迫る。
一通り皆との挨拶を済ませると、綾野さんは私の側に立つ健二に向き合った。
綾野｢…初めまして、Aの旦那さん。
お会い出来る日をずっと心待にしてました｣
大林｢…こちらこそ｣
握手を交わす健二と綾野さん。
何故か健二は何かを全力で抑えてるような笑顔。
それに綾野さんへの挨拶、声にちょっと棘があったような…。
横山｢(綾野さんの笑顔が張り付いてるようにしか見えんのは俺だけ…？)｣
松尾｢(二人の顔怖…)｣
長田｢(ちっさい火花が見えるぞ…)｣
石井｢(…泣いてえぇ？)｣
安田｢(あかん！余計ややこしなるから！)｣
誠子｢(仲悪いオーラ漏れてる…)｣
渚｢(接点ない二人が出会って数分でこんな険悪モードになる？)｣
『？』
綾野｢あ、そうだ！良かったら今日の仕事が終わったら皆で飲みに行きませんか？｣
横山｢え？｣
綾野｢俺皆さんとずっとお話ししたかったんです。折角の機会ですし、どうですか？｣
綾野さんからの突然のお誘い。
ドラマを見る前に打ち上げの計画をしていた所で正式に決まってない段階なので、満場一致でお誘いに乗ることになった。
綾野｢…Aの旦那さんも来ますか？｣
大林｢…勿論です｣
全員｢(うわぁぁぁ…)｣
綾野さん、なんで健二を名前で呼ばへんのやろ？
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作者名：コッティ | 作成日時：2019年3月9日 23時
