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「えっ、恥ずかしいよ、」
『さっきさんざん触ってたのに、
今更恥ずかしいとか言うの？変態だね』
ニヤリ、と笑ったはやちゃんは、余裕の笑み。
「分かった、触るから！」
『えへへ〜、よろしく』
緊張しながらその髪に触れる。
「…こんな感じ？」
『そ、気持ちい』
ふにゃり、笑うはやちゃんは猫みたい。
「…ね、もういい！？」
『だめ、もうちょっと』
「意地悪…！」
でも、私が緊張してるのを知ってて、
続けさせるはやちゃんは猫なんかじゃなくて。
「…変態だ」
『ん？』
「…何でもないです」
見たことないはやちゃんに、ペースが乱れる。
「はやちゃんが、はやちゃんじゃない…！」
『何それ。笑 もういいよありがと。』
ひとしきり頭を撫でさせたはやちゃんは、
満足そうな顔をして、私の手を握った。
『明日、会社行くの？』
「うん、明日の朝には熱も下がってると思うし。」
『ふーん、そっか。
…じゃあ、[大輝]にも会うんだね？』
「…っへ、大輝は明日居ないかもだし…！
ていうか何で大輝…」
大輝の名前を出したのははやちゃんなのに、
私ばっかりやけに動揺して、声が上擦る。
『言ったじゃん、妬いてるって』
「…からかってるの？」
『もう、気付いてるんでしょ？俺の気持ち』
はやちゃんの余裕そうな笑みは崩れず。
「ちゃんと、言ってくれないと分かんない」
ここまで来れば、もう駆け引きのようなもので。
『里紗のことが好きだよ、俺は』
「どういう、意味で？」
『それは、これからゆっくり、教えてあげる』
はやちゃんがもう片方の手で私の頬に触れる。
駆け引き、なんてしてみたはいいけれど、
きっと私の顔は、熱を帯びているんだろう。
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あかり(プロフ) - 。さん» はじめまして！そう言っていただけて嬉しいです！励みになります。これからも最後までお付き合いください◎ (2017年10月25日 8時) (
レス) id: 7a52df4d5b (このIDを非表示/違反報告)
。 - すごく凄く面白くて表現がとても綺麗で読んでいてきゅんって、できるような作品でとても好きです。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: ff129d1410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2017年9月24日 0時
