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里紗からの連絡に、慌てて家を飛び出して。
とりあえずコンビニに寄って、
あれやこれやとカゴに詰め込む。

LINEの返事が来なかったから合鍵を使って部屋に入れば。

すやすやと眠っている里紗が居て、ほっとひと安心。

『熱っ…』

だけど、そのおでこにそっと触れれば熱くて。
よく見たらじんわり汗ばんでいる首元。

…疚しいことを考えてないと言ったら、嘘になる。
だって。ねえ。警戒心とか、どこにあるの?

『…あーもう……っ、里紗?』

「ん〜…」

このまま見ているのは限界で、
ちょっとの罪悪感と共に里紗の肩を揺らした。

「…はや、ちゃん?ほんとに来てくれたの…」

『当たり前じゃん、とりあえず冷たいの貼るよ?』

冷却シートを取り出しておでこに貼れば、

「ひぃ、冷た」

なんて可愛い声を出すから思わず頬が緩む。

『おかゆ、あっためてくるから待っててね?』

「ありがと…」

ちょっとだけ。ちょっとだけね。
嬉しかったなんて言ったら不謹慎かな。

里紗が助けて、って頼る相手が、俺だってことが
嬉しくて仕方ない。

工藤さん、とか言うイケメンじゃなくて、
里紗は俺を頼ってくれたんだよ?


「…はやちゃん、大丈夫?」

『わ、びっくりした』

ハッとすれば後ろに里紗が立っていて。

可愛いパジャマに無意識の萌え袖と。
寝ぼけ顔に寝癖がぴょこんと出ていた。

「寝癖そんなついてる…?ていうかこんな格好でごめん…」

『ふふ、今持ってくから待ってて。』

恥ずかしそうに頭を触り、
熱のせいもあって赤い頬。

ねえ、工藤さんはこんな顔も姿も知らないよね?

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あかり(プロフ) - 。さん» はじめまして!そう言っていただけて嬉しいです!励みになります。これからも最後までお付き合いください◎ (2017年10月25日 8時) (レス) id: 7a52df4d5b (このIDを非表示/違反報告)
- すごく凄く面白くて表現がとても綺麗で読んでいてきゅんって、できるような作品でとても好きです。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: ff129d1410 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2017年9月24日 0時

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