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自分のiPhoneの音で目が覚める。
『…寝てた』
ぽつり呟いた里紗の家。
今日は里紗も飲み会で居ないらしいから、
ハンバーグ食べて帰ろうと思ってたのに。
『…ていうか電話…』
ぶつぶつ独り言を呟いて。
iPhoneを掴めば里紗からの着信に胸が躍る。
『…もしもし、里紗？』
『…もしもし、突然すみません』
『え？』
見知らぬ男の声。これ、里紗からの電話だよね？
『里紗…あ、宮田さんの会社の工藤です、
今宮田さんの携帯お借りしてまして、
お時間よろしいですか？』
『あ、はい、里紗、どうかしましたか？』
ていうか、里紗って呼んだよね？
『俺がちゃんと見とけば良かったんですけど、
飲みすぎちゃったみたいで…
タクシーで送るんで住所って分かりますか？』
それから、工藤さん、と少し話をして。
俺が迎えにいきます、って言ったけど、
結局家までタクシーで来てくれることになった。
幼馴染にまで電話を掛けて、家まで送ります、なんて。
よっぽど誠実。
俺だったら多分帰さないし。
…眼中に無いのか、それとも、里紗に対して本気？
ぐるぐる頭を巡る予感。
ただの会社の人じゃないような気がする。
…
暫く経って、インターホンが鳴る。
『…工藤です、急にすいません。』
スーツが似合うその姿。
白い肌、黒髪、大きな目。
顔を合わせたとき、妙な胸騒ぎがした。
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あかり(プロフ) - 。さん» はじめまして！そう言っていただけて嬉しいです！励みになります。これからも最後までお付き合いください◎ (2017年10月25日 8時) (
レス) id: 7a52df4d5b (このIDを非表示/違反報告)
。 - すごく凄く面白くて表現がとても綺麗で読んでいてきゅんって、できるような作品でとても好きです。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: ff129d1410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2017年9月24日 0時
