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酔った勢いで抱くのは嫌だ。
Aが大切だから。
そんな風に恥ずかしそうに言ったエイジ。
エイジにならいい。
大切にされてると実感して、思わずそう言った私。
そんな私を、エイジは少し驚いた顔で見て、すぐにニヤニヤとする。
…たまらなく、その顔が好きで。
「じゃ、遠慮なく〜」
そんないたずらっぽい顔で、ニヤニヤしながら、私を強引に、優しく、ソファに押し倒して。優しく甘い声でそう言った。
二人の吐息と声が少し交じる。
影が重なる。
キスが深くなる。
ソファだと身体痛いよ。なんて言って、私をベッドまで運んで、優しく下ろす。
その仕草がいつもいつも、優しい。
「痛くない？」と低い声が耳元で響いて、「ん」と小さく返事をした。
白いシーツの上で、足と足が絡み合う。
腰が揺れると目の前の赤い髪もサラサラと揺れる。
エイジは汗ばんだ私の体を、確かめるように抱きしめた。
熱い体には、春の、まだ冷たいシーツは気持ち良かった。
私が寝返りを打つと、エイジと至近距離で目が合って、とくんとくんとエイジの心臓の音が聞こえた。
思わず厚い胸板に耳を寄せた。
「…なんかドキドキしてる笑」
「やめてくんない」
男らしいさっきとは裏腹に、恥ずかしそうな可愛いエイジ。
やめろという割には、離れないところがまた可愛い。
そんなふうに思っていると、すっと瞼が降りてきた。
「…眠いなぁ」
「寝れば？」
「寝たら、せっかく一緒に居るのに時間無駄にしてる気がしちゃうの」
「可愛いこと言うんだね。たまには」
「一言余計 笑」
エイジの胸板を少し押し返すと、んふふと笑って「うそうそ」ともう一度抱きしめて来るものだから、私の胸の音も聞こえてしまったと思う。
朝、目を覚ますと、隣でエイジはスースーと寝息をたてながら寝ている。
少しずつ付き合っていることに現実味が湧いてきた。
エイジのその肌を感じながらゆっくり身体を起こして、そっと、エイジを起こさないようにベッドから出た。
いつものように、朝ごはんを作っているとエイジは眠そうに、ボサボサの頭を掻きながらやって来る。
「おはよう」
「んー」
そう言って、エイジはキッチンで朝ごはんを作る私の隣に並んで。
特に何も言わず、私の手元を見ている。
あまりに見るものだから、我慢できずに言う。
「ちょっと、恥ずかしい笑」
そんな私をエイジは少し笑って見て、
「…毎朝これならな」
なんて呟いたのだ。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
