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朝ごはんの匂いにつられて起床するアバンティーズ。
「こんな健康的な朝ごはんいつぶり！めっちゃ美味そう！」
ツリメさんが目をキラキラさせて言ってくれるものだから私は嬉しくなって、「上手に出来たよ」なんて調子に乗ってしまう。
「半分くらい俺作ったけどね笑」
「それは内緒でしょ笑」
すっかり打ち解けてしまったそらくんは、ニヤニヤしながらそう言った。
そんな中、さっき話題に上がったエイジさんは一番最後に起床してきて、何も言わずに私の横にすとんと腰を下ろした。
そしてケータイをいじいじして、私の方を見てちょんちょんと画面をつついた。
まるで「ケータイ見て」と言われているような気がして、ケータイを見ると
エイジ何時に出れる?
LINEが来ていた。
エイジさんを見るとニヤニヤしている。
Aなんで直接言わないの?
エイジお忍びデートだからでしょ
思わず吹き出してしまい、「なんで一人で笑ってるの笑」とリクヲさんに言われて、「思い出し笑いです」と慌てて答えた。
エイジ思い出し笑いしちゃったの?恥ずかし〜
Aあなたのせいですけどね。とりあえず十時出発でお願い
私の送ったLINEに、見た目に合わない可愛いくまのスタンプが送られてきて、今度こそ笑わないようにぐっと笑いを堪えた。
そして十時になると、「Aさん送ってくるわ」なんてエイジさんは言って、私の手を引いた。
だいぶ仲良くなったアバンティーズさんたちに「またね〜」と見送られ、「バイバイ」と手を振った。
外へ出て二人きりになるとエイジさんはぱっと私の手を離して、それが心做しか寂しく感じた。
「どこ行く？」
車に乗り込んでエイジさんはそう言う。
「ご飯食べたい」
「食いしん坊じゃん笑」
「だってそれ以外にないもん笑」
「デートだよ？遊園地行きたいとか無いの？」
「ゆ、遊園地」
ハンドルを回しながらサラッと言うその単語にビックリした。
高校生の時に初めて出来た彼氏と遊園地に行ったっきりそんなものには縁がなかったのだ。
ましてや、男友達と2人で行くのに最適なのかすら分からない。
…ていうかまず、買い出しの予定だったのに。
「買い出しはどうなったの？」
「あーそれ誘う理由。別に買い出したいものなんてない」
「じゃあ…行く？遊園地」
「うん。だよね、行こ。」
あーまた騙された。
そう思うも、楽しみでウキウキしてしまった。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
