なまほうそう ページ4
まふ『今日は、雑談放送…を、するよ、!』
A『にゃ』
今日はまふくんが生放送をする、と予定していた日。だから私はいつも以上に猫の姿でいなくちゃいけない…のと、余り騒いだりできない。いつもしていないけど。
まふ『なんか毎回大事な話があるっていうのになるんだけどなんでなのwwww』
A『……』
パソコンに向かい一人で喋っている所をただぼーっと眺める。目の前には食べかけのおやつとベッド、キャットタワーもある。けれど私はまふくんを眺めていたい。
まふ『LINEにも送って…』
ぴょこ、とまふくんの膝の上から顔を出す。
邪魔も何もするつもりは無いけど、やっぱり構われたい。
まふ『ああぁAが膝に…』
ちょっと困ったように言うが、手は優しく私を撫でている。
でも、ひとしきり撫でたあとは降ろされてしまう。やっぱり生放送の時だけはじっとしていなきゃいけないんだな、とつくづく思う。
といっても、まふくんが構ってくれないとなるととても暇になってしまう。
おやつもおなかいっぱいだしベッドで寝る気にも到底なれない。
ふと目をやるとそこにはまるでお嬢様が眠っていそうな見た目をしたまふくんのベッド。
ふかふかで暖かくて、寂しい時はいつもここで一緒に寝ている。
ぴょん、とそのベッドに乗り、身を丸くして目を瞑る。
やっぱりまふくんのベッドは暖かくていい匂いで、直ぐにまどろんでしまう。
A『………』
まふ『あ、Aが寝ちゃってる…もうおねむかな…?
じゃあとりあえず生放送はここまでで!あげた動画も見てください!ばいばーいっ』
マウスをクリックし、生放送をおわらせて、僕のベッドですやすやと眠るAの所に行く。
まふ『…』
優しく毛並みを整えるようにして撫でる。
やっぱり可愛いなぁ……。
A『……!』
微睡んでいた目をうっすらひらく。どうやら起こしてしまったらしい。
まふ『ごめんね、起こしちゃ……』
言葉を遮るようにAは人間の姿に戻り抱きついてくる。
A『寂しかった……』
か細い、蚊の鳴くような声でそう言うA。
抱きつく力はいつもより強く、すがりつくよう。
生放送後はいつもこうだけど、僕は割とこれが嫌いじゃなかったりする。
まふ『ん……いいこいいこ…』
頭を撫で、抱き返す。
A『えへへ…』
いつも以上に甘えたがりで寂しがりやな、Aのとても可愛い姿を独り占めできるから。
554人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリル人 - カトルスって何ですか? (2019年7月20日 21時) (レス) id: d87cb810e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふすま - カトルスだ!!!!かわいい!!!! (2019年3月20日 17時) (レス) id: 2103b37c56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ(プロフ) - この設定僕も好き まじぬこなりたい!! (2019年1月24日 5時) (レス) id: a1b5771d40 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 猫になれる設定…可愛いです!! (2018年11月13日 21時) (レス) id: e4b934d26a (このIDを非表示/違反報告)
*Amu* - こんばんわ!読ませていただいてます。もっと早いときにコメしとけば良かったです。これからも頑張ってください! (2018年10月31日 19時) (レス) id: 345a321188 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねこた こたつ | 作成日時:2018年9月23日 1時