企み - 3 ページ9
牛柄の服を纏ったもじゃもじゃ頭の子供が扉の影からのぞき込んでいる。
ツナ「ランボ! おまえ土産の匂いに釣られてやってきただろ!」
「ランボ、さん? 初めまして、秋村Aです。 お友達になってください」
立ち上がってランボの近くまで行き、わざわざ目線を合わせるところに優しさが見えた。
ラン「んー? ランボさんとお友達になりたいのー?
それならこれ全部よこすもんね!」
普段から可愛がられることに慣れた末っ子体質だからなのか、このおバカそうな牛の子は気づかいに鈍感なようだ。
ラン「このアメ玉はランボさんの! ブドウジュースとガムもランボさんの! トマト…はいいや」
ポイッポイッと並べてあるお土産を選別し、部屋を荒らしていく。
ラン「あれれぇ〜? リボーンくん何食べてんの〜?
やい! そのチョコをよこせ!」
パクッ リボーンのチョコレートの最後の一つをランボが食べてしまった。
ラン「ガハハ! リボーンのものはおれっちのものだもんね!」
ツナ「おいランボおまえ! リボーンにそんなことして… どうなっても知らないからな!」
ラン「ん…?
か、からい〜! このチョコからいぞ〜!」
口から火をはくとランボはびゃーびゃー泣き出した。
「リボーンさんに頼まれていたチョコレート、唐辛子入りなの」
ツナ「ガーン 赤ん坊なのに辛党!?」
ラン「ぐぴゃ!」
リボーンはランボの泣き顔に強力な一撃をお見舞いする。
ツナ「お、おい、やりすぎだって」
リボ「食べ物の恨みは恐ろしいんだ」
ラン「ガ・マ・ン…
うわあぁああん!」
案の定ランボの泣き声はさらに大きくなる。
もじゃもじゃ頭から紫色の大きな筒を取り出すと、それをなんと自分自身に撃った。
もくもくもく
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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2020年4月26日 16時