9代目のお孫さん来る！？ (ページ33)

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9.歓迎会ページ33

ツナ「ふぁああ～」

朝10時、ベッドの上で大きな欠伸をする。

ツナ「…何してんのー！？」

騒がしい部屋を見ると、お馴染みの居候達に加えて、ビアンキを見てひっくり返る獄寺、にこやかに寿司を食べる山本とディーノ、会話に夢中になるハルと京子、そしてなぜか肘かけつきの豪華な椅子に腰をかけるA。

狭いツナの部屋で思い思いに過ごしていた。

リボ「おせーぞツナ。さっさと着替えやがれ」

ツナ「え？う、うん…」

すんなりと返事をして着替えるため廊下に出、今日何かあったかと考えを巡らせる。

しかし、目が覚めていくうちに何も聞かされていないことに確信を持っていった。

ツナ「いや着替えたけど… 今日なんかするのか？」

リボ「決まってんだろ。 Aの歓迎会だ」

ツナ「今更ー！！？」

決まってんだろの意味が分からない。

Aが来てから何日か経っている気がするが……

言い返そうとするが、リボーンの有無を言わさない態度に圧倒されて黙ってしまった。

ハル「それでは、メンバーがそろってきたところで…

Aちゃんの歓迎パーティーを始めたいと思います！」

ハルと京子が立ち上がり前に出る。

ツナ「京子ちゃんかわいいなあ…」

2人は無地のTシャツに同じ色のパニエを合わせていた。京子は白で、ハルは黒。

一緒に買いに行ったのだろうか、そのときの柔らかい雰囲気を想像してツナは顔を緩ませた。

ハル「司会はわたくし、三浦ハルと」

京子「笹川京子が務めさせていただきます」

パチパチと拍手が起こった。

ツナ「お、おいリボーン。歓迎会って何やるんだ？」

小声でリボーンに話しかける。ツナは嫌な予感がしていた。

リボ「ん？参加者がそれぞれ出し物をやって点数をつけるんだ。

優勝者には豪華景品もあるぞ」

ツナ「ガーンいつものやつだー！」

ハル「まずは本日の主役・Aちゃんから一言いただきましょう。お願いします！」

呼ばれるとAは椅子から立ち上がり、綺麗な所作で前に出る。

「本日は私のためにお集まりいただきありがとうございます。綱吉さんの監視、皆さんとの交流、ともにこれからも努めてまいります。未熟者ですが、今後ともよろしくお願いいたします」

ツナ(立派だ…)

美しいお辞儀は転校初日、Aと初めて会った日のことを思い出させた。