企み - 7 ページ13
ツナ「はぁ！？ わざと泣かせてオレになぐさめさせた？」
Aが帰った後、ツナの部屋で2人は話していた。
リボ「そうだぞ。 ツナには懐の深い男になってほしいからな」
ツナ「だからって泣かせることないだろ？
あんなに強いんだし、9代目もファミリーに入れてあげたらいいのに…」
リボ「お？ じゃあツナのファミリーにするか」
ツナ「しないよ！ オレのファミリーとかないから！」
リボ「チッ…
まあ心配するな。 あいつはあんなのでへこたれるタマじゃねぇぞ」
ツナ「？」
〜翌日 放課後 帰り道〜
ツナ「はあ…」
獄寺「どうしたんスか？ 10代目」
ツナ「昨日Aちゃんがうちに来たんだけど、かくかくしかじかで」
獄寺「な！？ そんなことが…」
ツナ「今日あの子屋上に来なかったから、やっぱりリボーンに言われたこと気にして落ち込んでるのかなって」
獄寺「10代目はお優しい方だ…！
あ、でも心配ないスよ。 あいつ今日笹川達と飯食ってるとこ見ましたから」
ツナ「え！？ 京子ちゃん達と？」
獄寺「ケーキだかを秋村が持ってきたらしくて騒がしかったっス」
ツナ「そ、そうなんだ…」
ケーキを食べる元気があるなら大丈夫だろうか、とツナが少し安心していると、
「ちょっとそこ危なーい！ どいてどいて！」
ツナ「へ？」
大きな影が近づく。
ドカーン！
ツナの間抜け顔はあっという間につぶされてしまった。
獄寺「大丈夫スか！？ 10代目！」
ツナ「痛ー！ 何かに押しつぶされて…
このハンマーもしかして
Aちゃん！？」
「ごめんなさい！
またこっそり凶悪犯を追っていたんだけど逃げられちゃって」
ツナ「ガーン この子全然懲りてないー！」
獄寺「てめーなんてことしやが…」
「あ！ あんなところに凶悪犯が！ 待ちなさい！ もう逃がさないよ！」
獄寺「お、おいコラ！」
Aは犯人を追って元気に駆けていった。
ツナ(足も速いんだなあ…)
リボ「言っただろ、あんなのでへこたれるタマじゃないって」
しばらく並盛を走り回るAの姿が目撃されることになったという。
【END】
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2020年4月26日 16時
