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▷深澤side
「もうおなかいっぱい」
「ふはっ、口にご飯粒ついてるよ」
口から出てくる単語全てがひらがなに聞こえるなべ。佐久間からもらった割引券は、食べ放題にしか使えないやつだから、少食の俺らには大冒険の食べ放題。
案の定お腹いっぱいになったなべは、もうソファに倒れ込む寸前。
「あ、Aちゃん」
「はぁっ！？どこっ！？」
「うっそ〜〜〜〜」
「ふっか普通にうざめ」
「だっはっは」
後ろの窓ガラスを指差して、なべの想い人の名前を言ってみる。
あ〜、おもしろ。素直ってほんといいわ。
「てか、ふっかもAちゃんみたいな人タイプでしょ。綺麗系なお姉さんタイプ」
「ん〜、まぁね。でも、何かこう、俺は憧れ的な感じよ。あのモデルさんとか見て可愛い〜みたいな」
「ふぅーん」
「興味ないのやめれる？」
あの日俺は、Aちゃんにうそつき、と言った。何かもやもやして、強引に抱きしめた。
でも、そういう俺もうそつきだわ。
「あれ、」
「んー？どうしたー？」
「あー…、がちなAちゃん。と、岡田」
なべ、まじで今は振り向かないで。お願い。
「は？あいつ何いつもAちゃんと会ってんの？俺全然……は？」
そうよね、そういうときって、嫌な予感当っちゃうよね。
「俺の見間違い？あの横にいる男誰？」
窓ガラスにくっついて、楽しそうにしゃべっている大人たち3人を見るなべ。
Aちゃん、岡田、それと背の高いイケメン。
「なべ、」
「あいつ頭撫でてんじゃん。は？嫌なんだけど」
「なべ……」
「いや、距離近すぎ。普通に嫌」
なべ、全然呼びかけに応じてくれない。ガン無視。
しかも口から出る言葉が、リアルななべの感情っていうね。
俺あのイケメンの正体知ってるよ、って言おうと思ったけど、無視してくるから言ってやらない。
「はー？羨ましいんだけど」
一気に項垂れて、テーブルに突っ伏すなべ。
それを見て思わず笑みがこぼれる。
すっげー、好きじゃん。Aちゃんのこと。
でも、わかるよ。近づけないよね、これ以上。踏み込めないよね、怖すぎて。
ドラマや漫画みたいな展開があるかも、なんて浮かれることもできないよな、俺ら。
「………。笑」
あれほど振り向くなと思えば振り向くし、今振り向けと思えば振り向かないなべ。
満面の笑みでこっちに手を振る康二に、俺も手を挙げた
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ぴよまる(プロフ) - あぴいさん» ありがとうございます…！3Bってほんとに可愛くて…。たくさんの中から見つけてくださって、ありがとうございます！最後まで頑張りますので、待っていてください◎ (2021年1月28日 9時) (
レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
あぴい - お話拝見させてもらっています！チャラめな高校生の3Bにキュンキュン止まりません(T . T)幼なじみの康二も…最高です！これからも応援しています！頑張ってください^ - ^ (2021年1月28日 5時) (レス) id: 6fa25682e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよまる(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいですっ！読んでくださってありがとうございます！ぜひ渡辺くんを見守ってあげてください！ (2021年1月24日 23時) (レス) id: c96c855ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 気になって、一気読みしてしまいました！！ドキドキキュンキュンが止まりません！これからも更新、たのしみにしています！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよまる
| 作成日時：2020年3月5日 14時
