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金色に舞う紅葉とは。 ページ19

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「...それでも、」


谷崎の拳に力が入った。


「それでもボクは、諦めない!」


ビュッと目の前を風が通った。
Aはそれを避け、谷崎と距離を取る。


谷崎の手には、先程落ちた畳み刀が握られていた。


『細雪』で姿が霞んでいく。


「姿を消すか」

『はは、にしても凄い殺気だ。姐さん、頼みます』

「鏡花の同僚じゃ、気が引けるが...仕方ないのう」





__『金色夜叉』





途端、金色の斬撃が空間を埋め尽くした。


姿を消した谷崎だが、透明になったわけではないのでこの斬撃を避けることは出来ない。
完全に逃げ場を失ってしまった。


ふと、Aの姿が見えないのに気付いた。

何処へ行ったのかと辺りを見渡す。


『ハーイ、みっけ』

「なっ!」


ガシッと肩を掴まれ、身体が前のめりに傾き床へ倒れる。

直ぐさま起き上がろうとしたが、傷口を押され体に痛みが走ってそれどころではない。
手首を捻られ、畳み刀が落とされた。


『そう簡単に逃がさないよ』


首を後ろに向ければ、Aが短刀(ナイフ)を手でくるくると回していた。


「な、んで...」


姿が見えなければ人に見つかる事も、ましてや捕まえる事すら困難な筈。
けれどAは逃げた仔猫を捕まえるよりも容易く谷崎を捕まえた。


疑問が頭を埋め尽くす。

それを悟ったかのように、Aは短刀(ナイフ)を弄びながら話した。


『私は影を操る事は勿論、行き来する事も出来る。それは建物でも人間でも変わらない。ただねぇ、人間の影は面倒なんだよ。対象者に触れないとその人の影を使えない。触れたとしても使えるのはたったの半日』


やだやだ、と言いたげに首を横に振って見せた。


何が言いたい?
谷崎は額に眉を寄せる。

その答えがすぐに判り、ハッと目を丸くした。


「真逆、ボクの横にしゃがんだ時に...」


ピタリ、と短刀(ナイフ)を弄んでいた手が止まる。


『ピンポンピンポーン。大正解』


刃先が光の反射で光り、谷崎の身体に向かって振り落とされた。

殺気とは。→←残念でしたとは。



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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

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