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「何でやろなぁ」
「ん？」
そう呟いたトンくんの片手が、彼の頬に宛がっていた私の手に重ねられる。
「異性に触れられるのも、触れるのも、嫌いやった筈やねんけど……Aだけは全然、そんな気せえへんのよなぁ」
目を細め、ふわりと笑みを零したトンくんに思わず私の手はピシリと止まり、「へ？」なんて間抜けな声が口から抜けていった。
頭の中で彼の言葉をゆっくり噛み砕き、それから再びじわじわと顔に熱が昇っていくのを感じる。
私だけ、なんてそんなの口説き文句じゃなかろうか。
そんな事を口にしたトンくん本人は、言ってから「ん？」と首を傾げ、それからゆるゆると視線を泳がせ始めた。
「………俺、今とんでもない事口走ったな」
「……正直、心臓止まったね」
「あかんわ、これ、あかんな」
もう片方の手も掴んだトンくんがぱっと頬から引き剥がし、私の膝の上に手を戻させた。
「どうしたの、今日のトンくん」
「何かおかしいねん、俺……だから全部気にせんといて」
「おかしい？」
「あ、あー……そろそろ昼飯作ろか？パスタとかどう？」
「う、うん。パスタいいね」
「よし、すぐ出来るから待っとって」
そう言ってトンくんは慌ててキッチンへと消えてしまった。
残された私はぽすん、と再びソファーに沈み込み、それからパタパタと手で顔の熱を冷まさせる事に勤しむ。
ううん、確かにおかしいかもしれない。前までそんなにスキンシップする方じゃ無かったはずだし。……いや、そうでも無いか。
思い返せばショッピングモールで抱きしめられたり、寝る前にキスしてくれたりなんて事もあった。外人さんはやっぱり違うなぁくらいにしか思っていなかったけど。
だけど、触れるのも触れられるの嫌いだった、とトンくんは言っていた。でも私はその限りではない、と。
……いや、ほんととんでもない事言ってくれたなぁ、トンくん。お陰で胸のドキドキの方が上回って頭痛なんてすっかり何処かへ消え去っていた。
触れられた頬が、手が、一向に熱を引いてくれない。速まった鼓動が落ち着いてくれない。
普通じゃないこの感覚は、トンくんのせいなのか、それとも"彼にそっくりな"トンくんのせいなのか。
困ったなぁ、これ。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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