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少々取り乱したが、そもそもこの世界にはAの幼馴染である俺そっくりの人間が実際にいるのだから、エーミールそっくりの人間がいた所で何らおかしくはないだろう。こいつは俺の仲間とはまた別の、この世界のエーミールだ。
俺の体調を気にかけるエーミールに大丈夫だ、と伝えてから再び椅子に座って一旦自分を落ち着かせる。しかし、まずいことになったなぁ。声を掛けられたら逃げろ、と言われていたのに驚きのあまり普通に名前を呼んでしまった。しかし、許して欲しい。まさか友人というのが俺の友人そっくりだなんて思うはずもないだろう。そりゃ驚くわ。
「それにしても、トントンさんが図書館にいらっしゃるなんて珍しいですね。今日はお仕事お休みですか？」
「お、おん、せやねん。たまには図書館もええな、と思って」
「ふふ、そうでしたか。……おや、世界史の勉強ですか？相変わらず熱心ですねぇ」
取り敢えず適当に話を合わせ、隙を見て退散しよう。あまり関わりすぎるとこの世界のトントンとの辻つまが合わなくなってしまう。今頃普通に仕事中だろうし、既に嘘をついてしまったが。
「そういえば、先週末の呑み会。私は行けませんでしたが、Aさんも不参加だったらしいですね？たまたま会ったゾムさんがぶすくれていましたよ」
「っぞ、……あ、あー、せやなぁ」
「彼女が不参加なんて珍しい。何のご用事だったんでしょうね？」
「……さぁ、流石にそこまでは」
週末？ということは、俺がいた時か。もしや、いや、もしかしなくとも、その呑み会に不参加だったのは俺のせいでは？俺のせいでAが友人たちの誘いを断っているならば、流石に申し訳ない。これは後でAにちゃんと言っておかねば。
それと、エーミールの口から飛び出した、これまた聞き覚えのある名前に思わず驚きの声が出そうになった。もしや他にもそっくりがいたりするんだろうか。……たまげたなぁ。その可能性は考えていなかった。
「……っあ、すまん。ちょっと急ぎの用事があんねん、そろそろ行くな」
「おや、そうでしたか。引き止めてしまってすみません」
「いや、気にせんで。……っと、すまん、一個だけ質問してもええかな」
「質問ですか？」
適当な理由を言って席を立とうとしたが、ふと、この世界のエーミールも図書館に出没するくらいだからきっと博識なのだろう、と思い立ち、ひとつだけ聞いてみることにした。
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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