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てっきりAの買い物なのだと思っていたのだが、今日彼女が購入したものはどれもこれも自分の物ばかり。気にしないで、とは言われたものの、流石に申し訳なさが募る。
ついさっき頂いてしまった服は早速着ているのだが、とても肌触りが良く、デザインも良い。金額は分からなかったが安いもので無いのは確かだ。
せめて今日の夕飯は全力を尽くそう。いや、今日だけでなく、毎日だ。
「飲み物買ってくるから、ちょっと待っててね」と言ってAがどこかへ行ってしまってから五分ほど。ベンチに腰掛け彼女の戻りを大量の荷物と共に待っていたのだが、面倒なことになってしまった。
「ねぇ、そこのお兄さん。今暇してる？」
「お兄さん超かっこいいねぇ。良かったら一緒にご飯でも行かない？」
何処の世界でもこれは付き物なのか。最悪だ。
声を掛けてきたのは若い二人の女性。季節的に大分涼しくなっている中、露出の高い服に身を包んでいるものだから明日にでも風邪を引きそうだな、なんて思ってしまう。
しかし困った。俺は特にこういう女性が嫌いである。
A、早く戻って来てくれ。
「連れがおるから他所当たってくれへんか」
「えぇ、でも今ひとりでしょ？行こうよ」
「無理やって」
「じゃぁ、せめて連絡先交換しよ？ね、それならいいでしょ？」
ああ、執拗い。もうガン無視でええか、なんて思いそっぽを向けば、視界の端にパタパタとこちらへ駆け寄ってくるAの姿を発見。目が合って、「ごめん！」なんて言うように両手を合わせられた。
横であの二人がまだ何かを言っているが気にせず立ち上がり、そして傍まで来てくれたAの腕を掴んで自分の腕の中へと引きずり込む。
「可愛ええ彼女がおるんで。はよどっか行って貰えます？」
「……え、？」
Aがすっぽりと自分の腕の中に収まった。両手に持っていた缶が腹の辺りに当たってとても冷たい。突然の俺の行動に驚いたのか、元々丸っこい彼女の目が余計に丸くなるもんだから少し笑ってしまう。
しかしお陰であの二人はいそいそと立ち去って行った。「ごめんな」と言って腕から解放してやれば、少しぼけっとした彼女がゆるゆると顔を赤く染め上げていく。
「……っな、び、びっくりした……！」
「ふは、ごめんて。けど、意外やなぁ」
「な、何が……？」
「結構、可愛ええ反応するんやなって」
「……は、」
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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