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(背後注意)
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その日の夜、あたしたちは身体を重ねた。
初めてで色々大変だったけど、真一郎は優しくて、あたしに合わせてゆっくり動いてくれて。
あたしと真一郎の左手の薬指には、シルバーのリングがはまってて。
直接触れ合った肌が火傷しそうなくらい熱かった。
「しんいちろ」
「ん？」
「………すき」
「！」
ぺったりと体をくっつけて、真一郎の肩に顔をうずめるようにして。
ぽそりと小さな声で呟いた言葉は、どうやら真一郎の耳に入ったらしい。
「可愛い事言うなよ……抑えられなくなる」
「……抑えなくていいよ」
「でも初めてだろ」
「真一郎だから……いい」
照れ臭くて、でも真一郎が好きだから。
恋って。
好きって、こう言う事なんだ。
「A」
「真一郎」
お互い名前を呼び合って、唇を合わせてキスをする。
体がふわふわして、あたたかくて、とろけてしまいそうで。
「一生大切にする。今までよりもずっと」
「今までより？その前はそうじゃなかったって事？」
「今まで以上って事。今までも大切にして来たつもりだけどな」
「ふふっ。知ってる」
ベッドの上で二人して何も着てないなんて嘘みたい。
今まで真一郎の部屋に泊まる事は何度かあったけど、服はちゃんと着てた。
初めてが真一郎の部屋。
それはそれで思い出したらあれだけど、真一郎の部屋で、真一郎の匂いに包まれて、真一郎に抱かれた。
一生残る思い出。
「籍、いつ入れに行く？あと引っ越し」
「気が早過ぎるでしょ」
「家はそうだな……。Aがここに越して来てもいいし、オレがそっち行ってもいいし」
「そういえばあたしたち、同棲すっ飛ばして結婚なのね」
「通い妻の方があれか？」
「ブッ飛ばされたいの？」
「佐野Aか……いいな」
「もう勝手に一人で呟いてれば。あたしもう寝る」
「待てよ。オレも寝る」
「あ、真一郎。その前にシャツかなんか貸して」
「彼シャツ……」
「早よ」
ぶつくさ呟いてる真一郎は放っておいて、あたしは寝に入る準備をする。
って言っても、シャツ着るだけなんだけどね。
パジャマ代わり。
「オレのシャツ着てるA見たらまたムラムラしてきた……」
「さっさと寝ろ」
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ピアノ - 完結おめでとうございます！もう、真兄推しの私にとったら泣けて最高のお話でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月10日 10時) (
レス) @page49 id: 68f7274f2c (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ - 完結おめでとうございます とても泣ける話でした (2021年9月29日 18時) (レス) @page49 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！これまでに無いハッピーエンドです....真一郎くんが起きた時はもう...全私が喜びましたwこの作品に出会えて良かったです^^* (2021年9月29日 3時) (レス) @page49 id: 849fa7e773 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 完結、おめでとうございます！原作が辛くて辛くて仕方なかったけど、この作品に出会えて本当よかったです！2人の結婚式とか結婚式のスピーチのお話が見たいです！できればでよろしいので書いてもらえたら嬉しいです！ (2021年9月28日 22時) (レス) @page49 id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
43(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白くて、一気に見ちゃいました！幸せそうな夢主ちゃんを見れてよかったです！！ (2021年9月28日 16時) (レス) @page49 id: abf6fd2177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴんぞろ | 作成日時：2021年9月15日 0時
