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ﾊﾞﾝﾌﾞｰｰｰｰｯ！
とバブ独特の排気音が唸る。
バイトを終えて店を出ると、そこには真一郎の姿が。
まあ上がる直前、バイクの音が聞こえて来たから、来たなってのはすぐに分かった。
「行こうぜ」
「運転ミスんないでよ？事故は勘弁」
「彼女乗せんのにミスるかよ。少しはカッコつかせろ」
「心配でしかない」
「何年バイク運転してると思ってんだ？」
真一郎が運転するバブの座席の後ろに跨り、渡されたヘルメットを付ける。
真一郎が運転するバイクの後ろに乗るの、久々かもしれない。
あたしは普段、車か徒歩だから。
「どーよ。いいだろ？」
「よく分かんないけど、いいんじゃない？」
「ははっ、だろ？」
移り行く景色を楽しみながら、東京から神奈川へ。
そして海を目指す。
「なあ」
「ん？」
「今年のAの誕生日、その日一日オレにくれ」
「は？なんて？聞こえない」
「お前の誕生日！オレに一日くれって言ってんの！」
「12日？まあ、12日は休み入れてるからいいけど……」
「約束な！」
「まーた変な事考えてんじゃないでしょうね？」
「違えーよ。でもま、楽しみにしてろ」
「ふーん」
信号待ちの時に真一郎に言われた言葉。
8月12日はあたしの誕生日。
ちなみに8月1日は、慎一郎の誕生日で、その日も一日真一郎に、お前の一日くれ！って言われた。
何しようとしてるんだか知らないけど、まあ退屈はしないで済みそう。
あたしの誕生日なんだから、あたしの好きにさせろって感じだけど。
そうこうしてる間に海に着いて、あたしたちはバイクを降りた。
「んんーーー。海、綺麗……」
「やっぱこの時間だと人も居ねえな」
「もうこんな時間だしね」
海岸に降りて、砂浜を歩く。
隣には真一郎がいて、チョットいい雰囲気。
期待してたり、してなかったり。
「A」
「んー？」
「手、繋ごうぜ」
「そこは何も言わずにしれっと繋いでよ。乙女心分かってないな」
「ヴッ」
「エマにこっそり少女漫画借りて読んでんの、あたし知ってんだから」
「マジかよ」
「エマがこっそり教えてくれた」
「秘密なつったのに……」
「あたしとエマの間に、隠し事は無しだから」
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ピアノ - 完結おめでとうございます！もう、真兄推しの私にとったら泣けて最高のお話でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月10日 10時) (
レス) @page49 id: 68f7274f2c (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ - 完結おめでとうございます とても泣ける話でした (2021年9月29日 18時) (レス) @page49 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！これまでに無いハッピーエンドです....真一郎くんが起きた時はもう...全私が喜びましたwこの作品に出会えて良かったです^^* (2021年9月29日 3時) (レス) @page49 id: 849fa7e773 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 完結、おめでとうございます！原作が辛くて辛くて仕方なかったけど、この作品に出会えて本当よかったです！2人の結婚式とか結婚式のスピーチのお話が見たいです！できればでよろしいので書いてもらえたら嬉しいです！ (2021年9月28日 22時) (レス) @page49 id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
43(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白くて、一気に見ちゃいました！幸せそうな夢主ちゃんを見れてよかったです！！ (2021年9月28日 16時) (レス) @page49 id: abf6fd2177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴんぞろ | 作成日時：2021年9月15日 0時
