むしよけ ページ13
移動教室の途中、遠くで「あ、爆豪の。」と声が聞こえてくることにも慣れ始めた。事実だから特に不快に感じることもないけれどすっかり定着してしまったなぁと笑いがこぼれる
「おーい、えっとなにちゃんだっけウサギちゃん！」
「…？」
珍しく話しかけられるまでに至って振り返ると爆豪くんのお友達の
「えっと、かみなりくん？でしたっけ…」
「そうそう！なにちゃんだったっけ？あいつ全然名前で言わねぇから分かんなくてさ。つかなんで名前知ってんの！？」
「ひ、ヒーロー科は有名だから…」
ヒーロー科の人は意外とそういったことに無頓着な人が多いみたいだけどやっぱり各学年に１００人もいないヒーロー科の人たちはそれなりに顔も名前も売れている。それこそ彼のように目立つ人とかは特に
「改めてよろしくなAちゃん」
「こちらこそ、よろしくお願いします…？」
「ははっなんで疑問系？」
この人本当に爆豪くんのお友だちなのかなって思ってしまうくらい(失礼なのは重々承知の上)社交的というか人懐こいというか
「あっやべ、急いでるんだった…授業遅れちまう…！じゃあまたな！今度はゆっくりお茶でもしようぜ！」
「は、はい。また…？」
嵐のように去り行く彼の背中はすぐに見えなくなって、予鈴が聞こえたため私もバタバタと教室に向かって走る羽目になった。
*
「…なんてことがあったんだけど」
上鳴くんて賑やかな人だねぇ。と言葉を続けようとしながら向かいに座る爆豪くんを見やるととても怖い顔をしてらっしゃる
「アホ面…１００回コロす」
「ば、爆豪くん…？」
「お前も他の野郎になついてんじゃねぇよクソウサギ」
「ひっ、ご、ごめんなさい…！」
久しぶりの爆ギレモード爆豪くんに反抗できるワケもなく謝るしかない。しばしの沈黙の間、うつむいて何をすればいいかわからないけれど爆豪くんをまだ見る度胸が沸かなくてカフェのテーブルの傷を数えていると、ふっとおりてきた影に驚いて顔をあげる。
「っ、な、ばっ…ちかい、まって」
「…虫除けは早めにやっておくか」
首にひやりとした感覚を感じてはてなマークを浮かべる私に鏡見てみろと言う爆豪くん。
素直に言葉に従うとまぁ上品なルビーのネックレスが首にかかってる
「…首輪代わり。本当はクリスマスにやるつもりだったのによぉ…あのアホ面のせいだクソッ」
威嚇爆破を怖がることも忘れてしばらく赤い光に見とれてしまった間抜け面の私を見て彼が優しく微笑むまであと数秒
続く (更新停止中)
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ぴぬこ(プロフ) - 花帆さん» 初めまして、コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまい申し訳ありません…優しいかっちゃんが好きすぎて作ってしまいました(笑)コメント頂けて嬉しいです(^-^)また遊びに来てくださいませ♪ (2018年1月14日 21時) (
レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、うさぎの夢主さん可愛いし、何だかんだで優しいかっちゃんにトキメキます(*´艸｀*)面白いです♪続きも楽しみにしております！ (2017年12月30日 3時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - キルアさん» こんばんは、初めまして。コメントありがとうございます！こんなかっちゃんくれー！と思いながら書いていたのでそう言って頂けると嬉しいです(^^)亀更新ですががんばりますっ！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 夢主ちゃんと、かっちゃんの日常が可愛くて読んでいてほっこりします！更新楽しみにしてます！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - かたつむりんさん» こんばんは、コメントありがとうございました。チェックを外し忘れておりましたので外させていただきました。教えて頂きありがとうございました。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2017年9月7日 22時
