音柱は継子依存症

師範、なんですか…？ ページ33

起きると、私の正面には

天井が。


お家か…。


そういえば、甘露寺様のお酒を

飲んでしまったのを

思い出した。


寝た私を

師範が運んでくれたようです。



ごろ、と横に体を

動かす。





『私の、部屋じゃない…』


宇「おーおー

起きたんか」




部屋にある置物、棚、

全てが師範の物。


師範の声が聞こえてしまったので、

ここは完全に師範の部屋だ。




宇「よいっしょ…」

『ちょ、しはっ』





師範が私に馬乗りになる。






『何してっ…？』

宇「ちょっと黙ってくんね？


聞きたいことが山ほどあるんだわ」





私の顔に顔を近づけ、

師範は片手で私の腕を抑えた。





なになになになに…。





宇「お前、記憶ねぇだろ。


酒飲んでから、

俺にド派手な接吻したんだよ。





『お返しです』ってな」



『！？/////』






うっそおおおおお！？！？！！？！？







絶対しないって、

決めてたのに…っ。






『ごめ、なさ…』


宇「いや、べつに俺は怒ってねぇよ？？


ただよ、『お返し』って、


なんだ？？？」







え。

いや。



知るかそんなん。

記憶ないもん。






ん〜〜〜。


考えろ私！！




思いつくのは…、

師範が酔っ払ってしてきた時、

の、ことかな…。








い、言いたくない…。






『言いたくないです…///』


宇「ア”？」

『ヒェ…』



怒らないで師範ー！


恥ずかしいんですー！




宇「ほぉ…？？


…なら」





師範が私の耳元に

口を持ってきた。







宇「10秒以内に答えなかったら、

ド派手に食っちまうぜ？」

『え、えっ///』

宇「はーい、



いーち！

にー！」




師範が数を数え始めた。


まずい！！



恋仲でもないし、

ましてや、師弟関係だし！！



宇「ごー！」



はっや！！






師範がお腹に手を置く。


そのまま手でお腹を撫でてきた。



『ふっ……っ…』


宇「にー！

いーち！」

『言います言います！！




師範が、お酒に、酔って、

私が迎えに行った日、

部屋まで送ったんです。


それで、それで、師範が、


私に、せっ、っぷんを…///』

宇「…………」



師範がきょとん、とする。





宇「………え」

『え？』

宇「えええええええええ！！？！？


まじかよ！」

『まじです…』



師範が大きく溜息をつく。


そして私から降りて、

床に頭をつけた。



宇「ド派手に、申し訳ない…。

明後日、なんでも買ってあげます…」

『あ、はい…』

カナヲちゃん、驚きです。→←継子、ド派手だ…///

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す