音柱は継子依存症

師範、私は怒りました！！ ページ24

宇「なア、A……。

俺は行ったよなァ…。


任務以外で、1人でどっか行くなって。




なに俺が任務ン時に出かけてんだよ」

『…すみません………』




師範が任務の隙を狙い、

1人で街に出てしまいました。



実は、

師範への贈り物を買いに行っていたのです。


いつも貰ってばかり。

たまには、私から贈りたい！！




その一心で、やっと外に出たんです！←野◯村議員風。←




だって…、

贈り主がいちゃあ

びっくりしてもらえないでしょう？？




一応、

雛鶴さんには伝えておいたんだけど…。


雛鶴さんが師範に伝えたところ

師範が大激怒し、

連れ戻され、

今に至ります。





ちなみにお嫁さん達も

お説教を受けています。









宇「…チッ………。



なんで勝手に街に出た…？」

『それは……。







……………言えません』

雛「Aちゃんっ……。

言ったらどう？」

『言いません、絶対…』





言ったら、

計画がおじゃんになる。


この計画を知るのは、

雛鶴さんだけ。







宇「言え」

『………………。』

雛「天元様、Aちゃんは…」

『雛鶴さん、言わないでください』

雛「…でも」






雛鶴さんには申し訳ないけど…、

師範に、喜んでほしいもん。








須「Aちゃんっ！

どうしてですかっ？

理由だけでも教えてください！」

ま「天元様に言えないことだったら、

私達に言ってもいいんだから」



宇「あァ…？？？


お前らに言えて、

俺に言えないことってなんだよ。


隠し事はなしだろ」

ま「そうですけど…」





師範がイライラして、

もう少しで爆発しそうなのが

ヒシヒシと伝わる。





『師範は、

少し、過保護だと思います…。


自由にさせてください』

宇「お前、俺が普段

お前を縛り付けてる、

って言いてーの？」

『違います！！



ただ、今回は本当に』

宇「言い訳は聞かねェ。


……たく、

変な野郎に絡まれたら

どうすんだって、何度も言ってんのに」

『私、大丈夫です！！！！！！』



宇「うるせえ！！







いいか。


1週間は屋敷から出るな。

…お館様には伝えておく」




屋敷から出るな…？？


それって、

任務にも行けないの…？



1週間でどれだけの

命が救われるか……。






『師範は、本当に柱ですか！？』

宇「あ？」

『1週間だなんて、

あんまりです……っ』





視界がにじむ。






________気がつけば、


私は外を走っていた。

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