ep33 ページ33
『…えっ？』
目黒さん今何て…
目「初めて会った日から、何故か惹かれたんだよね。一生懸命な姿も可愛いし、話してて楽しいし…」
『あの…私…』
目「出会って数週間の男に言われても信用できないかもしれないけど…好きだから。彼氏いるの知ってて言うのはおかしいかもしれないけど。」
何て言えばいいか分からない…急展開すぎて頭がついていかない。
目「とりあえず気持ち伝えたかっただけだから。」
そう笑顔で言われてそれぞれの部屋に戻る。
翔太に言うべきなのかな…でも言ったところで嫌な気持ちにさせるだけだし…
そんなことを考えていると翔太から着信が入った。
『もしもし。』
渡「…何かあったか？」
私の声ひとつで分かるなんてすごすぎる。
「ううん…何もないよ。」
なぜか言えなかった。
言ってしまって翔太に嫌われたら…
振られるのが怖くて嘘をついてしまった。
渡「そっか…何かあったらすぐに連絡しろよ。」
あっという間に1週間が過ぎ、明日は帰る日。
翔太に隠し事をしている罪悪感からか自分から連絡ができない。
毎日メールが入ってくるのに返信をするだけ。
声も聞きたい。会いたい…なのに…
目「Aさん、最近元気ないけど…もしかして俺のせいだったりする？」
『そんなことないです！』
目「ならいいんだけど…明日で終わりだし、今日ちょっと飲みに付き合ってよ。」
そう言われてふたりで居酒屋に来た。
目「Aさん飲まないの？」
『私飲んだら飲み過ぎて潰れてしまうので。』
目「俺はそれでも全然いいけどね。」
返答に困って苦笑いをする。
それからたわいもない話をしてホテルまでの帰り道
翔太から電話がかかってきた。
目「電話？出ていいよ。」
『すみません。少しだけ。』
渡「もしもしA？今もうホテル？」
『いや…今帰るところ。』
渡「外でご飯食べてたの？」
『うん。』
目「あぶない！」
突然目黒さんに腕を引っ張られ抱き締められる。
『えっ？目黒さん？』
目「あ！ごめん、自転車にぶつかりそうだったから。」
電話の向こうで翔太の声がする。
渡「……目黒と一緒なのか？」
やばい…今の聞かれてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 996人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴのこ(プロフ) - nagatakumikoさん» 読んでいただいてありがとうございました^ ^⭐︎ (2022年12月6日 21時) (
レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 素敵な作品読みました。最後まで感動的でした。 (2022年12月6日 20時) (レス) @page49 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのこ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます^ ^完結まであと少し…ハッピーエンドを見届けてください⭐︎ (2022年12月2日 22時) (レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話面白いです！続きが気になります、どうか早い段階で幸せがもどりますように (2022年12月2日 21時) (レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴのこ | 作成日時：2022年11月22日 22時
