ep13 ページ13
『うっ…頭痛い。……えぇ！？』
渡「…声でけぇよ。」
『なっ、何で渡辺さんがいるんですか！？』
全然状況が理解できない。デジャブ？いや、この前は渡辺さんの家だったけど今日は私の家だ。
渡「お前職場で倒れたんだよ。寝不足だろ。」
『そういえば…なんかふらふらすると思ってたんです。』
渡「それを早く言えよ。…心配させんな。」
心配させんな！？…心配してくれてるの？
なんだか不気味すぎて変な顔になってしまう。
『それは…ありがとうございます。』
渡「何か食うか？と言っても俺何も作れないから買ってくるだけだけど。」
『いえ、大丈夫です。自分で何とかするので。』
渡「そうやって全部自分で解決しようとするなって言っただろ。もっと俺を頼れ。」
『でも…先輩ですし…あ！私同期の美穂と阿部くんもいますし！』
渡「だから何だよ。俺はお前の指導係なの。俺を頼れって言ったら俺を頼れ。」
全然引いてくれない！頼れって普段が怖いのに頼れるわけがない…
でも指導係だからここまで面倒見てくれるってことなんだよね。
ここは素直に頼っておこう。
『えっと…ならあまりお腹は空いていないので、食べやすいゼリーとかがいいです。』
渡「わかった。ちょっと待ってろ。」
そう言って出て行ったけど、思っていた以上に早く帰ってきた。
『ありがとうございます。お金お返しますね。』
渡「いらない。これくらい気にすんな。」
『…渡辺さんってふたりきりになったら少し優しくなるんですか？』
やば！思わず聞いてしまった！
渡「……」
『いや、すみません！今の忘れてください！』
渡「…俺はお前の指導係だからな。」
そっか。指導係だから気にかけてくれたりたまに優しくしてくれるんだ。
ちょっと寂しいような納得したような複雑な気持ちになった。
『もう大丈夫なので…ありがとうございました。』
渡「ここ最近残業続きで疲れたんだろ。企画も無事終わったし明日明後日は休んでいいから。ゆっくりしろ。」
『分かりました。』
渡「…あと、まだ連絡先聞いてなかったから教えて。」
そう言って連絡先を交換すると渡辺さんは帰って行った。
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ぴのこ(プロフ) - nagatakumikoさん» 読んでいただいてありがとうございました^ ^⭐︎ (2022年12月6日 21時) (
レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 素敵な作品読みました。最後まで感動的でした。 (2022年12月6日 20時) (レス) @page49 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのこ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます^ ^完結まであと少し…ハッピーエンドを見届けてください⭐︎ (2022年12月2日 22時) (レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話面白いです！続きが気になります、どうか早い段階で幸せがもどりますように (2022年12月2日 21時) (レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴのこ | 作成日時：2022年11月22日 22時
