絶対好きになんかならへん。～Seiya.S～ (ページ9)

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謝罪ページ9

正門side

貴「すいませんでした！！！！」

口が悪い、とばっかり聞いていた例の女の子が、勢いよく俺らの前で頭を下げて謝ってきた。

…おもろい子やな。

一緒におった男の子、どうしていいかわからんと固まってるやん(笑)

こんな全力で謝ることちゃうのに。
ええ子やなぁ。

貴「ほんまあたし、先輩やと思わんくて…」

末「失礼なやつやわ～」

と言う誠也くんも、さっき上靴の色が見えた瞬間びっくりした顔してた。

さっき、何年やろ？じゃなくて何組やろ？って言うてたし、同い年やと思ってたんやろなぁ。

ま、俺もやけど。

そう、彼女は年齢以上に大人っぽい見た目をしてる。

せやし…誠也くん小さいからな。
こんなん言うたら怒られるな。

末「AA、やったっけ？」

貴「は、はい。」

末「ええよ敬語今更、気持ち悪い。」

そう言って笑いながら、立ち上がった誠也くんは、Aちゃんの頭を撫でた。

末「おもろいやつやな。気に入ったわ。」

微笑む誠也くんに、Aちゃんはビックリして顔を赤くする。

…俺まで恥ずかしいねんけど？

さすがやな、せいや様なだけあるな。

横の彼を見ると、驚きと悔しさと怒りが混ざったような、なんとも言えない顔をしてた。

…男って、ほんまわかりやすいんやなぁ。