やめへん？ ページ41
「ほんまびっくりやな、流星」
「ね、全然知らなかった」
「それも高校からって…もう結婚やろ」
「あの見た目で一途って素晴らしいよね」
その日の仕事の帰り道
Aと2人でそんな話をするけど
どこか気まずくてすぐ会話は終わる
「中間先輩も楽しそうだし」
「大学生の方がもっと上手くやるやんな」
「中学生くらいのピュアさだよね笑」
「ほんまやで」
また沈黙
何を話したらいいか分からないまま
ただひたすら横並びで歩いていた
こんなんあかんやんな。
前みたいにもっとアホみたいなことで笑って
もっと…カップルらしく、おるべきやんな。
腹を決めた俺はようやく口を開いた
「…なぁ」
「あの！…あ」
「…あ、何か」
「ごめん、私」
「ええよ、先」
「あ、ううん」
「その…やめへん？」
「…やめる、って」
「こーやって何かよぉ分からんけど気まずくて
お互いそんな会わんでも平気みたいな空気も
そんでずるずる付き合うてるのも、俺嫌やねんか」
「…うん」
「せやから…って、え？」
Aの様子を窺おうと顔を上げると
Aの目からはなぜか涙が溢れていた
「え、おま」
「違うの、ごめん何か」
「何で泣いてるん」
「知らないし泣いてないからほら、続けて」
「いやんな顔のやつ目の前に話し続けられるアホおらんやろ」
「大丈夫だから、だからもう早く振ってよ」
「…は？」
「早くってば！」
「え、何で振るん」
「え？」
「何で振らなあかんの」
「振らないの？」
「別れる訳ないやろ何でそうなるん？」
「…言い方完全にそうだったもん」
「俺はただ、そろそろええ加減仲直りした方が
ええんちゃうかなぁ思って。別に喧嘩した訳やないけど」
「じゃあ…振られない、のか」
そう呟いて少し笑ったAの目からまた1粒涙が落ちる
「俺と別れるのそんなに嫌なん？」
「何か…うん」
「意外やねんけど」
「ね、私も。でももしかしたらって思ったら
今すごい、なぜか涙出てきちゃったから」
私、自分が思ってたより大毅のこと好きなのかもね笑
そう言って照れ笑いするAを道端で思わず抱きしめた
「ちょ、大毅」
「ごめんな、何か」
「ううん。私も」
「もっとさっさと素直に話し合いすればよかったんやけど」
「いや、お互い様だよ」
「その…今、めっちゃ可愛いなって思ってる」
「私も、結構キュンキュンしてる」
「じゃあ…脱・倦怠期、ってことで」
「…うん。ですね」
.
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てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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