過酷な罰ゲームと3の倍数 ページ37
自分の前に据えられたお皿を見て
顔が見るからに引きつる大毅
「おま、これ」
「ん？キュウリの浅漬け？」
「しゅ、修行僧の飯か！」
「品数欲しい？」
「出来たら、なぁ」
「昨日店の外で待ってた？」
「せやから待ってへんて」
キュウリサラダ。
「待ってた？」
「ま、待ってへんし」
キュウリの冷製スープ。
「待ってた？」
「待って、ない…」
キュウリのグリル。
「待ってた？」
「ま、待っ…」
細長く切り麺に見立てたキュウリのつけ麺を置いた瞬間
大毅はテーブルに頭をごつんとつけた
「待ってましたすみませぇん！！！」
「待ってましたよね？」
「はいぃ！待ってましたぁ！」
「何で」
「夜道危なくないか心配でしたぁ！」
「嘘でしょじゃあ何で逃げたの」
「逃げて、なんか…」
「お待たせいたしましたデザートのキュウリゼリーでござ」
「はい逃げました山ちゃんと会うのいつも昼やったし
夜もし万が一何かあったらと思いほんの少しばかり確認をと思いまして
本当にすみません今後絶対やりません許してくださぁぁぁぁい！！！」
*
-重岡side-
「あいつまじでサイコパスやで気ぃつけや」
「あ大丈夫です、俺らしげと違ってキュウリ食べれるんで笑」
若干笑いながらそう言う照史の肩を掴み首を横に振り忠告する
「いやほんまに！あいつ照史やったらチョコ、
神ちゃんやったらカニ、淳太なら明太子でフルコースやんで。
執念えっぐいねん」
「いや俺別に明太子嫌いな訳ちゃうし」
唇を箸で摘みながら呟く淳太
「結構お互いノリで謝るってことやんな？」
「まぁなぁ」
神ちゃんはその確認を取ってからまた考え込み
あ！と声を上げた
「じゃあアレとか！倦怠期！」
「あぁー…」
*
何やっても前よりはドキドキせぇへんし
何かマンネリしたあの感じを倦怠期と言うなら
それは付き合って3年目
いわゆる"3の倍数"ってやつやった
周りも俺らが付き合ってることに慣れ
前ほどおちょくられへんようになると
不思議なことに当事者の気持ちも離れるらしく。
たまたまお互い別の企画で重要な役を任され
忙しくてなかなか会われへんかったのもあるんやけど
たまに時間が空いて2人で外行っても仕事の愚痴報告会やし
家で会うても基本それぞれスマホやら昼寝やら
やりたいことやってたまに喋って飯だけ一緒に食べる感じやったし
相互不干渉なこの雰囲気は
ただの同期の頃に戻ったみたいやった
そんな俺らの空気を変えたのは
意外にもあの2人やった
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てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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