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「……？……え、私？」
堂前「A相手ならハフも怒らんと思うで」
「いやあの、私は“猫ちゃん”って言うたんですけど……」
堂前「Aが猫っぽいから自分のこと言うてんのかと思ったわ。ほら、前にも言うたことあるやろ？猫に似てるって」
「……言うてたかもしれないですけど、さすがに自分のことを“猫ちゃん”呼びしないですよ？！そうだとしたら痛すぎません？！」
堂前「おお〜。オフで久しぶりに見たわ、Aちゃんの全力ツッコミ」
「全然効いてる気配ないですけどね？！そんなキャッキャ笑わんといて下さいよ！」
堂前「ごめんごめん。Aが俺を見る時の目、たまにハフと被んねん」
私のツッコミにあまりに堂前さんが嬉しそうに笑うもんやから、かあっと全身が熱くなり更に声を荒げてしまった。そんな全力でつっこんだわけでもなかったんやけどな……なんか恥ずかしい。
目を細めて猫ちゃんの首元を撫でる堂前さんを眺めながら改めて思う。
私よりもずっとあなたのほうが猫っぽいですよ、なんて。(私も同じようなこと、前にも思った気がする)
恍惚とした表情を浮かべる猫ちゃんは、すっかり堂前さんに懐いている様子。さすが堂前さんや。
――
堂前「時間、あっという間やなぁ」
「ほんまですねぇ……。幸せすぎて今から2ステあるとかちょっと信じれないです」
堂前「俺も同じ気持ち。……Aのおかげでええ息抜きできたわ、ありがとな」
「いえいえそんな……！こちらこそお誘いありがとうございました！」
猫カフェを出た後、少し早めの夜ご飯を済ませた私たち。お酒を飲みたい気分を必死に抑え、行きつけのお店でラーメンを啜った。「めっちゃ酒飲みたい」って堂前さんも言ってたから、きっと同じ気持ちだったんだと思う。
堂前「ちょっとは元気でた？」
「……え？」
劇場へ向かう道中、突然そう聞いてきた堂前さんに面食らって意図せず足を止めてしまった。そんな私を気遣ってか、堂前さんはそっと私の手を引き、人通りの無い道端へと足を進める。
道のど真ん中で立ち止まってしまった自分の無神経さに「すみません」と謝ると、「全然ええのよ」と優しい笑顔が返って来る。
こんな些細なことでさえ、私は堂前さんに助けられている。
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桃餅(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！恐れ多すぎるお言葉、嬉しすぎて何度も読み返しました(;ω;)芸人さんのキャラは勿論、主人公のことにも触れていただき大変幸せです…！更新も遅く、完結までお時間がかかるかと思いますが、引き続きよろしくお願いします◎ (2023年2月11日 18時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - いつかくる完結の日までワクワクが止まりません！！ (2023年2月8日 23時) (レス) id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - リアルな描写と主人公の人間味のある性格…こんな素晴らしい作品があるんでしょうか…感動しています。遅ばせながら作品を全部読ませていただきました。主人公に甘々なDさんとメンヘラ気味なさかよー、さすけのキャラが特に好きです！次の更新を楽しみにしています！ (2023年2月8日 23時) (レス) id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
桃餅(プロフ) - 名無さん» コメントありがとうございます！Dさん好きすぎて私の妄想多めで好き放題書かせてもらってるのですが(汗)そう言っていただけてとても安心しました><これからもDさんには活躍していただくので、引き続き読んでいただけると幸せです◎よろしくお願いします！ (2023年1月9日 21時) (レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
名無 - Dさんのお話が大好きです!!!図々しいのは承知の上ですが、これからもたくさんDさんのお話を書いてくださると嬉しいです!!(^^) (2023年1月8日 0時) (レス) id: b30af06092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2022年10月7日 0時
