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「先程の件、明日の引き取りでお願いできますか？弊社の北山より今から発注書お送りしますので。営業時間外にすみません、本当に助かりました･･･！はい、是非！明日もよろしくお願いします、失礼します」
こんなに親切なメーカーもいるんだな。
Aさんの人望に依るところもあると思うけど。
電話を切ったその手で、今度は内線。
･･･たぶん、さっきの電話の相手。
「お疲れ様です、桃瀬です。明日引き取りで発注お願いします。先方には係長から発注すると･･･はい、よろしくお願いします」
･･･北山係長。
仕入部で、確かジェシーのサポート社員。
存在は知っているけど、俺の中では顔と名前が一致してない。先程からの電話の相手はどうやらその人らしい。
受話器を置く音と一緒にため息が聞こえた。
『なんとかなりました･･･ね』
「ほんとね、よかった･･･森本くん達もだけどメーカーさんも明日お休みなのに引き取りの為に出勤して貰えるって、頭上がらないよねぇ」
安堵しているところに丁度藤ヶ谷さんが戻ってきた。
『お疲れ様です！藤ヶ谷さん、ありがとうございました』
「お疲れ。いや、俺は何も。お手柄だったな、サンキュな」
「たいすけ、」
「･･･ん、わかってる」
藤ヶ谷さんを見た途端、先程のフル稼働が嘘のようにプツリと電池が切れ、我に返ったようなAさん。こんな姿を目にするのは初めて。
言葉はなくとも、2人しか分かり得ない世界。
それを割くように鳴り響くAさん宛の内線電話。
電話をとったのは･･･藤ヶ谷さん。
「はい、人事総務、藤ヶ谷です。･･･はい。･･･いえ、伝えます。･･･ありがとうございました」
普段の藤ヶ谷さんは優しい人だけど、今の電話は驚くほど素っ気ない応対だった。･･･こんな藤ヶ谷さんを見るのも、もちろん初めて。
「A、発注書のデータ、メールしたって」
「･･･うん、印刷かける」
後のことは自分がやるから今日はもう帰れという藤ヶ谷さんに押し負けて、Aさんは後ろ髪を引かれつつも先に帰っていった。
俺は慎太郎にメニュー表の内容を再確認をして、発注ボタンを押してから仕事を終えた。
今日見た異様な雰囲気に、俺はまだ戸惑いを隠せなかった。
･･･嫌な疑念も燻ったまま。
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月妃(プロフ) - yuuuuuukaさん» そう言って頂いて私の方がテンション上がってます！！！私の中で年下という設定を1番大切に書いているつもりなのでその感想、泣いて喜んでます！ももほく、これからもよろしくお願いします(^^)更新も頑張ります！ (2021年1月18日 2時) (
レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
yuuuuuuka(プロフ) - とても大好きな作品で更新されてるたびにテンションが上がります！！北斗くんの年下男の子感も、ももちゃんも可愛すぎます^ ^最後まで楽しみにしてます。お忙しいと思いますが更新頑張って下さい。 (2021年1月17日 21時) (レス) id: 8fc0637993 (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - kaaaaaa0615さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！本日1話up予定です！これからもお付き合い頂けると幸いです(^^)北斗くん共々よろしくお願いいたします！ (2021年1月17日 8時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - とても大好きな作品で、毎回楽しみながら読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2021年1月16日 23時) (レス) id: 34bbe03f6c (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - もふもふさん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです！！年上モモちゃんに振り回される優等生わんこの北斗くんをこれからもよろしくお願いします(^^)更新頑張ります！ (2020年12月19日 3時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月妃 | 作成日時：2020年10月17日 19時
