※番外編 ページ41
『安室さん安室さん』
「…今度は何だ」
『お腹がすきました』
「いきなり何なんだよ。君は子供か」
『透パパ、ご飯作って♡』
「………」
『ごめんなさいふざけましただからそんなにドン引きしないでください』
でも、透パパってちょっと良くない?
こんなイケメンでハイスペックなパパが欲しいわよ。
ていうか、この人ママでもいけるんじゃないかしら。
ほら、あむぴってそれなりに可愛いじゃん。
「……今からだと大したものは作れないぞ」
『えっ?本当に作ってくれるんですか?』
「ご飯を作ってと言ったのは君だろう」
『いや、まあ、そうなんですけど…』
「なんだ。いらないのか」
『いりますいります。わーい。透ママのご飯だー』
「投げ飛ばすぞ」
『ゴメンナサイ』
ギロリと睨みながらも作ってくれるようで、手を動かす安室さん。
そうやって文句言いつつも結局作ってくれるところ、優しくて好き。
……いやいや、何考えてるのよ私は。
恋愛思考がさっきから抜けない。
もう何これ。本当にやめてよね。
「A、そこの皿取ってくれ」
『はぁい。了解しました、透ママ』
「……」
背中に鋭い視線が刺さったなんて気にしない。
別にいいじゃない透ママって。
バカになんてしてないし。
どちらかというと褒めてるわよ。多分。
グッと背伸びして手を伸ばす。
…………何故だ。嘘でしょ。届かない。
待って待って。
嘘でしょ。
私、そこまで身長は低くないはずよ。
ほら、あと少しで届きそ…
『ヒェッ…』
届いたと思ったら、積んでいたお皿がグラリと傾いて、私めがけて落ちてきそうになった。
えっ、ちょっと待って。これやばい。
ガチャン…
『あ……』
「危な…」
反射的に閉じた目をゆっくり開けるとお皿を支えてる褐色の肌の手。
背中越しに安室さんの体温を感じて、一気に顔が火照ってしまう。
ななななんだこの少女漫画的展開は!!
落ち着け。落ち着くのよ私。
こんなことで動揺なんてしたらダメよ。
「大丈夫かA。………は?」
『っ…!?』
覗き込まれて、さらに真っ赤になる私の顔。
なになになになに。
もうやめてくれ。
どうしてこんなにドキドキするの。
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はりねずみ。(プロフ) - 由羅さん» 神だなんてもったいないお言葉です……!ありがとうございます! (2020年3月15日 17時) (レス) id: f57cf1299c (このIDを非表示/違反報告)
由羅(プロフ) - 神、神ですね……神としかいいようがないです (2020年3月10日 14時) (レス) id: a829207c12 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - 笑々さん» ありがとうございます!!笑っていただけて嬉しいです!私自身、そんな感じの会話が大好きなので、安室さんたちにもやってもらいました笑 ありがとうございます! (2019年10月10日 23時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 名前を呼ばせるところで、早すぎだろなんか腹立つな は声をあげて笑いました笑 ありがとうございます笑 (2019年9月23日 10時) (レス) id: f052978bd7 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ここねさん» きゃー!ありがとうございます!!とても!すごく!本当に嬉しいです!!続編でも面白さとキュンキュンを追求してお話を進めれるように頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はりねずみ。 | 作成日時:2018年12月12日 7時