希望と安堵/３ ページ9
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レオ。あなたを違う形で守ってしまってごめんなさい。私のやり方は決して正しいとは言えなかったけれど守りたかった気持ちに嘘はない。
せめてもの謝罪とあなたが帰ってきてくれたことに感謝の気持ちを送らせて。
あなたに、あなたたちに捧げるセレナーデ。
「〜〜♪」
「！……女王様……？」
近くにいたレオは勿論。私の歌声は風に乗せて校舎全体に響き渡る。
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「！この声……A……？」
屋上で退屈そうにカメラを弄っていた猫にも。
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「この綺麗な歌声、Aちゃん、なの……？」
肌の手入れをしていたモデルにも。
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「ふあぁ、ふ♪ 帰ってくるの遅すぎ……」
安静の息を吐く野良猫も。
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「相変わらず綺麗だな」
久しぶりにその歌声を聞けた吸血鬼も。
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「A……」
噴水に住む神様にも。
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「帰ってきたのかね、貴様は」
後悔していた人形使いにも。
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「人生一番の驚きです☆」
人を驚かすのが大好きな奇術師も。
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「A姉さん……」
大好きな姉の帰還を待っていた魔法使いも。
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その他の生徒も、それぞれの思いを抱え綺麗な音を奏でるその歌声を聞いていた。
「ふぅ……」
久しぶりに歌ったな。こんなに静かな場所で目一杯歌えるのは昔は考えられなかったから。
「女王様……」
「！レオ……」
まずい。歌を歌うのに夢中でレオの存在を忘れかけていた。これ以上レオに辛い思いさせる訳にはいかない。逃げなくちゃ。
「ごめん、レオｯ」
「あ、待て！」
レオに背を向け走り出すと彼も迷わず私を追いかけてくる。逃げようが男女の差は歴然で。すぐそこまで来ていた。
「追いかけてこないでよ！」
「お前が逃げるからだろ！なんで逃げるんだよ！」
「うるさい！察しなさいよ！」
「いいから話を、聞けｯ！」
ぎゅっと後ろから腕を捕まれ走る足を止める。合わせる顔がなくて振り向かず顔を下に向ける。
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スパイペンギン(プロフ) - とても面白いです！。更新楽しみにしてます！ (4月30日 23時) (
レス) @page18 id: 4ab78818d7 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新が無くて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月25日 12時) (レス) @page13 id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張ってください！！ (2020年11月21日 15時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
天 - 続きが気になる!!夢主ちゃんに何があったの〜!続き、楽しみにしてます (2020年11月16日 16時) (レス) id: d68e470ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。 | 作成日時：2020年11月3日 22時
