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希望と安堵/1 ページ7

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「部活見学、か」





 保健室を出て後ろ手に扉を閉める。少し歩いたところで私は手元に持っている紙に視線を落とした。そこには様々な部活の名前と簡単に詳細が書かれている。





 私が保健室に呼ばれた理由。それは【部活に入れ】
というものだった。ここ、夢ノ咲学院は必ずしも部活に入らなければいけないというわけではないがプロデューサーという以上アイドルたちと関わるのは必要不可欠だということ。









『どうしても入らないとダメですか?』




『2,3年と気まずいのはわかるがこればっかりはどうにも出来ないんだよ。
それにあいつらと話すいいきっかけになるんじゃないか?』




『…………』








 いつかは向き合うとあの子たち(Trickster)に言った。でもそんなに急だとは思わないじゃない。それに私と会うことをあの人たちが望んでいるかどうか……。








『もう俺に近寄るな。お前がいると邪魔なんだよ』




『僕はあなたのことなんてしりません』




『僕に二度とその顔を見せないでくれ!お前の顔など見たくない!』




『あなたはなにも悪くありませんよ。私たちのことを思ってのことでしょう?』




『兄さんたちをこんな目に合わせて楽しイ?そうだとしたら僕は君を軽蔑するヨ』








「ッ」






 あの日のことを思い出すと今でも震えが止まらない。確かに辛かった、悲しかった。自業自得とさえ思った。でもあの時冷たい目と共に言われた言葉は今も根強く私の心に突き刺さっている。






 向き合うことを諦めたいとも思った。でもあの子が、あの子たちがあいつらを見て憧れて入ってきたあの頃を消し去りたいとは思わない。それも今のあいつらを作った一部なんだから。







「ここは……」






 私の足はある部室の前で止まっていた。"空手部"。私は尽くあの子のことが大好きなんだと思い知らされる。紅郎には……、鬼龍には会うのを躊躇うけど。私は柔道場の中に入った。







「大将お疲れ様ッス!……って。
……! 姉御……?」





「鉄虎」





「会いたかったッスよ、姉御!!」





「私もよ」







 私の顔を見て思いっきり抱きついてきた鉄虎を抱きしめ頭を撫でる。肩に埋めていた顔を上げた鉄虎は心底嬉しそうにそして親に新しい話を聞くかのように好奇心満々な顔をして笑うんだ。







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スパイペンギン(プロフ) - とても面白いです!。更新楽しみにしてます! (4月30日 23時) (レス) @page18 id: 4ab78818d7 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新が無くて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月25日 12時) (レス) @page13 id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張ってください!! (2020年11月21日 15時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になる!!夢主ちゃんに何があったの〜!続き、楽しみにしてます (2020年11月16日 16時) (レス) id: d68e470ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月3日 22時

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